ついに念願の藤沢周平記念館に行ってきました。
8/11(火)の午前に一時間以上滞在しました。
好きな作家を挙げろと言われたら確実に五指には入る人です。
読み終わった時に「あぁ面白かった」と幸せになれるという意味では筆頭か。
200年以上前の世の中をまるで直接伝え聞いたように
文章で再現するその想像力には作品を読むたびに感服してしまいます。
東北に一人旅の際にはなんとか寄れないかと毎年考えていたのですが、
花巻や十和田湖周辺のお気に入りの温泉地に行こうとすると
どうしても鶴岡で時間をつくることができませんでした。
もう開設十周年なんだそうです。
場所は鶴岡公園の片隅にある瀟洒な建物です。
朝9時を見計らっていったのですが、
来場者はちらりほらりで閑散としていました。
それほど展示物は多くないですが、
作家個人の記念館だとこんなもんかなというところ。
直木賞をとったときの講評であるとか、
当時の報道などが特に興味深かったです。
今となってはこういうものはここでしか見られないのかもしれませんね。
作品はほどんど読んでしまったのですが、
いつ頃書かれたものかなどは意識していなかったので、
年表を見せられるともう一度全部読み返してみようかという気にさせられます。
展示物自体は30分程度で観終わってしまったのですが、
サロンに関連図書などが大量にあり、
時間さえ許せば何時間でもいられそうでした。
その後、鶴岡駅まで20分ほど歩いたのですが、
いろいろ著作を思い出しながら浸っていたので
あっという間についてしまいました。
どうしても比較してしまうのが司馬遼太郎記念館です。
大阪府下の都会にあることもあってそれはそれは混雑していて、
人気という意味では太刀打ちできないようです。
どう考えても作品の価値は藤沢周平のほうが高いと思うのですけどね。