大沢温泉滞在初日に訪問した高村光太郎記念館と高村山荘について投稿します。
丁度15年前に訪問したことがあり再訪になります。ただし前回はグループ旅行の際にちょっと寄ったくらいなので何も覚えていません。大沢温泉から10分ちょっとという近距離で以前から気になっていましたが、一年ほど前にリニューアルされたので行く気になりました。
こちらが新しく建てられた記念館で遺品や妻智恵子の切り絵などが展示されています。
印象としては才能のある人っていいよなーって感じです。彫塑でも文芸でも書でも海外でもどれか一つ分けてほしいってところです。
妻智恵子さんは絵画などで才能豊かな人なのですが実家が破産して本人も肉体的にも精神的にも病んで55歳で亡くなってししまう可哀想な人です。そうした事情もこういう施設に来ないとなかなか知ることはできないですね。
思った以上に時間がかかり小一時間いたでしょうか。「智恵子抄」でも読んでみるかという気になりました。
こちらが60過ぎから7年間暮らした山荘の展示です。意外と立派な建物などと早とちりしてはいけなくてこの中にある小屋です。見えているのは昭和32年に建てた套屋のさらに外側に昭和52年に建てられたもの。中のあばら家は吹雪になれば雪の吹き込む粗末なものです。
こんな所に住むのも戦争協力詩の反省の意味もあるのだとか。こういうときの振る舞いは人の価値を左右するものだなぁと思います。
周辺はゆかりの諸々をめぐる散歩道になっています。酷暑の折り最短経路で帰ってしまいましたが季節がよければ散策しても楽しそうな気持ちの良いところでした。