先月末のことになるのですが、広島岡山に旅した主目的地の三次市について投稿します。時間配分を誤ったのが痛恨でした。
スタートは芸備線三次駅なわけですが、駅は町外れにあり市街地までは歩くとかなりの距離があります。充てられる時間は2時間。当初の計画ではレンタサイクルだったのですが、当日はあいにくの小雨で自転車は断念しました。すぐに来る適当なバスもなさそう。基本的にタクシーは使わない主義なのですが、まず一番遠くのもののけミュージアムまでタクシーに乗ろうかと考えました。
しかし雨雲レーダーをみると雨はだんだん強くなりそうで歩くとしたら往路の方がよさそうということでとりあえず比較的駅から近い目的地の一つ辻村寿三郎人形館というところまで歩くことにしました。
下は鵜飼も行われるという馬洗川にかかる巴橋からの写真です。気温は歩くのにちょうどいいくらいですがどんより曇っていて少し残念。25分ほど歩いて目的地に到着です。
外観はこちらで旧銀行とのことで趣のある建物です。三次にゆかりのある「世界的創作人形作家」の辻村寿三郎さんの人形の展示館です。いろいろ面白いところはありましたがそれほど人形に興味があるわけでもなく一回りして終了。
あともう一つ是非行きたいのが「三次もののけミュージアム」だったですが、この過程の道が「歴みち石畳通り」という趣深いところです。雨はまだ傘を差さなくても何とかなる程度だったので、お菓子屋さんやら石碑やらをみてゆっくり歩きました。実はこれがやや失敗。
もののけミュージアムは意外なほど立派で新しい建物。ほかのところは旅行客もほとんどいなかったのですが、大型の駐車場に他府県ナンバーがたくさんで賑わっています。タクシーは呼ばないと来ないようで、バスの時刻を見ると30分後くらいにちょうどいいバスがあるので見学してそのバスで駅に戻ることにしました。
いざ入館料を払い入ってみるとすこぶる面白いところでした。日本屈指の妖怪コレクターなる方から寄贈を受けて3年前に開館したところで、妖怪に関わる古今東西の展示があります。妖怪の錦絵や、三次が舞台の「稲生物怪録」のストーリー仕立ての展示など、キュレーションがよいのか引き込まれます。惜しむべくは帰りのバスの時刻が気になりゆっくり見学できなかったこと。少し消化不良でもう少し時間が欲しかったと思いました。
事前に調べただけではどこが面白いと思うかは想定できず今回は時間配分をミスしたという印象です。やはりタクシーでまずもののけミュージアムに行くべきでした。三次は全般に雰囲気のいい街でもう一度行きたいとも思うのですが、何分遠く行きづらいところで叶うかどうかは疑問です。