石川啄木記念館見学と松川温泉峡雲荘自炊部に宿泊:夏休み湯治旅令和七年

藤七温泉に連泊後は石川啄木記念館を見学して、松川温泉峡雲荘に泊りました。長い旅でしたがその後は新幹線で東京に戻るだけです。

藤七温泉から松川温泉までは一時間もかからないので、どこかに寄ろうと思います。温泉巡り二周目もいいとおもっていたのですが、この日は雨予報なので、ほどよい資料館などを探した結果、旧渋民村にある石川啄木記念館に行くことにしました。

盛岡市内の資料館はどこももう二回は行ったことがあるくらいなのですがここは初めて。というのも石川啄木はあまり好きじゃないんですよね。短歌もあまりいいと思わないし、支援者を金づる扱いしたり結婚式をすっぽかしたり、色々酷いことをしていたらしい…とはいえ、隣に民俗資料館も併設していることもあり行くことにしました。
藤七温泉からは一時間程度で程よい距離です。八幡平を降りていくとどんどん気温が上がっていって、渋民あたりでは36℃ほどもあり暑い。ここ数日いかに涼しい場所にいたのかと実感しました。

資料館外観

こちらが石川啄木記念館の建物。盛岡市玉山歴史民俗資料館を併設しています。「渋民村」は合併のため昭和29年に「玉山村」になり村の名前としてはなくなっています。さらに2006年には盛岡市に編入合併されています。
先日盛岡市先人記念館に入館した際に買った4館共通入場券で入場します。館員さんは親切でいろいろ説明いただきました。館内は常に数人のお客様がいて石川啄木人気は大したものです。

資料館石川啄木

館内は撮影禁止ですが、唯一このパネルだけは撮影可でした。最近こんなかんじの画はよく見ますよね。太宰治がすごいイケメンに描かれていたりするとちょっと笑っちゃいます。
展示もわかりやすくて、石川啄木の故郷への愛が強調されているという印象です。それにしてもこの人、代用教員時代は教育方針が周囲と合わずに児童にストライキを指示してやめたとか、北海道での記者時代では編集方針で対立して函館、小樽、釧路と転々としたりで、人間性に問題あるのでは?やっぱり好きになれん…

資料館玉山

映像コーナー含めてかなり時間をかけて見学して、隣の玉山歴史民俗資料館へ。昔の生活道具などを展示していました。
続いて屋外展示を見ようと思ったら外は大雨。館員の方が傘をどうぞといっていただいたので、借りて見学しました。

資料館学校

こちらが石川啄木が代用教員を務めていた旧渋民尋常小学校を移築したもの。

資料館斉藤家

こちらが一家で間借りして生活していた旧斉藤家でともに盛岡市指定文化財になっています。
この二つを10分くらいで見学したのですが、土砂降りの雨はもうほとんど上がっていました。雨が上がるとずいぶんと気温が下がったようで涼しい。車のパネルの表示であてにはらないですが5℃くらい下がったのでは?

道の駅冷麺

施設を後にしてすぐ近くにある道の駅「もりおか渋民たみっと」に向かいます。あたらしくていろいろ充実している道の駅で、ランチで盛岡冷麺を頂きました。また、この日の宿は食堂などない自炊部なので、食べるものをいろいろと調達しました。
その他、コンビニやホームセンターなどもあったので気になるところによりながらこの日の宿の松川温泉峡雲荘に向かいます。

松川部屋

今回も低価格の自炊部にお世話になります。部屋は一番奥の部屋でご覧の通りですが、他と変らないかんじ。一か月ほど前にも泊ったわけですが、土曜日に泊れる宿として重宝します。大沢温泉自炊部に次ぐ定宿となりつつあるかもです。前回は自炊部に他のお客さんはいなかったと思うのですが、今回はほとんど埋まっていたようにみえます。しかも一人ではなくご夫婦や子供連れもいたよう。ここの自炊部に家族連れが泊まっているのは初めて見ました。

松川助六

夕食でレトルトのごはんとカレーくらいに思っていたのですが、道の駅で見つけたまいたけご飯おいなりの助六寿司がおいしそうで、結局今回もなんら自炊せず買ったもので済ませてしまいました。自炊部もお客様が多かったので炊事場も混雑していましたね。

翌朝は「朝の散歩」に参加。それほど内容は変わらないだろうからいいかとも思ったのですが、ここに泊った時はできるだけ参加しようと心に決めていたので今回も参加です。

松川ブナ

毎回説明のあるブナの木。広葉樹の水の浄化作用についてもまた説明がありました。複数回聞いたのでよく覚えられます。

松川水芭蕉成長

こちらは成長した水芭蕉。春のかわいい花が咲いていたころの写真ばかりがでまわりますが、この季節になるとこんなになります。毒草のためクマも食べないそうですが、例外的に冬眠明けの時期だけ下剤として水芭蕉を葉を食べるそうです。
この日は天気が良く、直射日光にあたると朝7時でも暑いくらい。とはいえ、明るくて気持ちのいい散歩になりました。

宿の方にも名前を覚えてもらったようで、常連扱いされています。チェックアウト時に9月の予約をして帰りました。自炊部ばかりの安い客では申し訳ないので次回は旅館部に泊ろうと思います。

牛タン

今回はレンタカーも昼までなので、早めに東京に戻ろうと思います。長い旅を堪能したので、気持ちの切り替え含めて余裕を持ちたいところ。最後のお昼ご飯は悩んだのですが、盛岡のイオンで牛タン定食を選択。仙台の名店の出先ということで味は保証付き。特にテールスープがおいしかった。
そんなわけで9泊にも及ぶ壮大な夏休み湯治旅も終了です。ここまでまとまった日程は単身赴任でもしていないと無理で、来年はできるかな?この間ほとんどまともな会話もしていないので社会復帰が心配でした。翌日には現実に押し流されるわけですが、なんとかやっていけています。

今回の旅で一番印象に残ったのは最初に泊った姥湯温泉舛形屋でした。近くの滑川温泉もお気に入りですし、北東北だけでなく、山形、宮城あたりの南東北エリアの楽しみ方も開拓できたのが大きな収穫と考えています。

ここまでの行程については上記リンクからご覧ください。

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