自身のルーツ越前大野へ:前編/御清水と越前そば

先日の週末に福井県の大野市に出かけました。ここは両親の出身地で自身のルーツとも言える街です。

福井県大野市はそんなわけでずっと行きたかった街なのですが充分日帰りで済むものの相応の距離があり実現しませんでした。暖かくなってきた昨今一念発起して実行です。
福井から越美北線というローカル線に乗る必要があるのですが、1日7往復の閑散路線でちょうどいい福井発9時過ぎに乗るためには朝6時に家を出発する必要があります。京都からサンダーバードの自由席に乗るのですが土曜日の朝だけに混雑が予想されます。さすがに座れるだろうとたかをくくっていったのですが首尾よく窓際に座れました。後の車内放送が言うには指定席は満席とのこと。たまたまうまくいきましたが危ないところでした。

福井からはたった1両のディーゼルカーで越前大野に向かいます。廃止が危ぶまれる路線ですが席はほぼ埋まるくらい乗っていてある意味安心しました。子供の頃から両親の帰省の際に乗った路線ですが残念ながら車窓が懐かしいという感じではなかったです。

越美北線

1時間ほど乗って越前大野駅に10時過ぎに到着。昔は無骨なコンクリート造りの駅舎でしたが、前に木造の建屋があり観光地っぽくなっています。これもノスタルジーに浸れない要因かもしれません。

越前大野駅

何はともあれ観光案内のある七間通りに向かいます。ここは毎日朝市が開かれているのですが、10時過ぎだとこんな感じで閑散としています。日曜日はもっと賑やかになるそうなのですがちょっと残念。

七間朝市

昼間での予定は街をお散歩して目をつけている越前そばのお店に開店直後に入ることです。市街地をぶらぶら歩いて行ったのは「御清水」。大野は美味しい地下水が豊富でこのような水を使えるところが幾所もあります。子供の頃おばあさんのおうちに行ったときは夏は冷たくて美味しい水があり麦茶などは無用でした。従兄弟が東京に来たときに水道水は臭くてとても飲めないと言っていたことを思い出します。

御清水

ちょうどよく時間を過ごしてチェックしていた「名水手打そば お清水」に11時に到着。メニューを見て舞茸天ぷらそばに即決です。これは美味しい!舞茸もお蕎麦も最高!
祖母が美味しい手打ちのそばを食べさせてくれたことは明確に記憶していたのですが、舞茸が名産というのは一年近く前に大野市内でもさらに山奥の旧和泉村に訪問するまで知りませんでした。

越前蕎麦

入店したときはしばらくお客さんは来なくて一人だったのですが15分もすると続々と来店してほぼ満席になっていました。思い入れのある街なので嬉しい限りです。
この後はさらに街を散策して資料館を二つまわるのですが長くなりましたので後編に譲ります。

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