先日訪問した川西市郷土館について投稿します。行く前は正直言って地味な市立の資料館で期待薄と思っていたのですが、展示内容も豊富で楽しめました。
まん延等防止措置が解除されたとはいえあまり派手には動き回れない昨今、近くで面白そうなところはないかと探して見つけたところです。多田銀銅山という川西市、猪名川町を中心に鉱脈が広がっていた鉱山の精錬所の敷地に、ゆかりのある画家の記念館なども含めて展示があります。こんなところに鉱山があって驚いたというのが率直な印象です。
能勢電鉄の山下駅から徒歩15分で、天気は今ひとつでしたが普通の住宅街でも知らない町を歩くのは楽しいものです。あちこちに案内板がたっていて迷わず到着。入館料は300円でしたが充分元は取れたという印象です。この建物が昭和の初めまで精錬所として操業していた旧平安精錬所跡にある旧平安家住宅です。
まずはその一角にある鉱山資料館から入ります。多田鉱山の状況や道具類などが展示されていましたが案外に小規模という印象。そもそも産出量はそれほどでもないということで仕方ないかなというところ。
郷土館の敷地内にそのほかにいくつか建物があり、こちらは「ミューゼ レスポアール」という川西にゆかりのある二人の画伯の記念館になります。美術には疎い管理人なのでサッと流すつもりだったのですが、企画展で吉岡充さんという方の水彩画展があり、阪神淡路大震災の被災地の水彩画などが展示されていて時間を費やしてしまいました。
こちらが、もう一つ敷地内にある展示物の旧平賀家住宅。化学者の平賀義美博士という方が猪名川添いに大正時代に建てた洋館を移設したものだそう。二階でこの建物についてのVTRを流していたので休憩がてらに見ていました。趣のある建物で癒やされた気がします。
最後に旧平安家住宅に戻りもう一つの企画展「昭和レトロ展」を見学。これはストライクゾーンど真ん中で楽しい。最近は小規模な資料館などでよく昭和関連の企画展などがありますがうれしい限りです。ちなみにこのレコードなどなどの右の方にはファミコンが展示されていました。もうファミコンも展示されるようなものになってしまったのですね。
さらに面白かったのが下の写真。シャープが発売したそろばんと電卓を合体させたもの。その名も「ソロカル」。やたらと合体させて面白いものを作る会社でしたよね。
見所が多くて一時間以上滞在していたと思います。うれしい誤算でした。企画展なども積極的に実施していますし今後も面白そうなものがあれば再訪してもいいかと思っています。旧平賀家住宅などは椅子に座ってボンヤリしているだけでも気分よさそうですし、気軽にいける距離にいいところを見つけたという印象です。