夏休み恒例湯治一人旅:大沢温泉滞在中/釜石でウニと遠野を楽しむ

大沢温泉自炊部に6泊していたのですが4日目は列車に乗って釜石と遠野までお出かけしてきました。お目当ては釜石のウニと遠野の博物館です。

宿から一歩も出ない日が続いたのでダイエットの終了した翌日にこの日はどこかに出かけようと思います。大沢温泉から路線バスでまず花巻駅まで出ます。

はまゆり

花巻から乗るのは釜石行き快速「はまゆり」有料の指定席を奮発しました。3日前に買ったのですが花巻ではご覧の通り無人。新花巻でそこそこ乗ってきました。自由席は混んでいていいところに座れそうになかったので正解か。

車内

しばらく宿にこもっていたからか、列車に揺られて抜けるように青い夏空と雲が浮かんでいるのを見ているだけで飽きることもありません。本もスマホの持出し動画も用意してきたのに見る気もしないのはどうしたことでしょう?乗らされている感のある東海道新幹線とは随分違います。ディーゼルの音も振動も誠に心地よく車窓を楽しみました。
当初考えていたのは何回か行ったことのある駅前のサン・フィッシュ釜石にあるお店で、ウニ入りの海鮮丼を食べて遠野によって花巻まで戻るというプランでした。

釜石駅

ところが前日に調べたところ閉店してしまったようです。これはショック。なんとしても旬のウニだけは食べたいところ。宮古に行くか大船渡方面に行けば食べられますが、宿の送迎バスには間に合いません。ウニはレンタカーを借りる明後日にするか?とすると湯めぐりができなくなるなど散々思案して調べたのですが、駅から少し離れた「魚河岸テラス」のお店で食べられそう。

魚河岸テラス

ところが釜石駅前のバス停の時刻表を見たのですが、どのバスに乗ればいいのかわかりません。すぐ来たバスはなんとなくそっち方面に行きそうなので飛び乗りました。列車の中で散々地名を見ていたので目星はつけられたのですが危険な真似でした。
最寄りではないが相応に近いバス停で降りて「魚河岸テラス」へ。2階の11時から営業している「魚河岸庄五郎」さんに入店。

地魚丼とウニ

少しでもいいからウニを食べたいのですがというと数量限定のウニの軍艦をおすすめ頂きました。これは都合がいい。それとこちらも数量限定の地魚丼をお願いしました。こちらが念願のウニと地魚丼です。ウニはもう言うことがありません。地魚丼は特にサーモンが美味しかったかな。
開店間もない入店でしたから、丼も軍艦もすぐ出てきて海鮮を堪能したあとお店を出たのは11時40分。お店から釜石駅までは徒歩25分とのことですが、これなら12時9分発の花巻行きに間に合いそう。蒸し暑い中急ぎ足で汗をかいて10分前には駅に到着できました。
これに間に合わなかったら釜石であと二時間過ごすつもりだったのですが、おかげで何度行っても楽しい遠野に寄れます。遠野はホップの産地なのでビール好きのママに地ビールを送ることにしましょう。

外観

その後は遠野市立博物館です。こちらは二回目なのですが、前回非常に面白かったのと企画展も惹かれるものだったので再訪です。
遠野物語のことを学べるところは他にあり、それはまた楽しいのですが、市立博物館だけにそれだけではなく遠野という町の歴史、風土、文化が学べます。

遠野物語

入口近くにあるのはまずは遠野物語の世界の部屋です。写真はボケボケですが、二階にはシアターがあり時間があったらあとで見ようと思っていたのですが、やはり時間切れになりました。

栄えた

今は主要な鉄道や道路と縁の無い内陸に位置する盆地にある小都市というイメージですが、江戸時代には盛岡に次ぐ栄えた町でした。なぜ栄えていたのかというと交通の要衝なんですね。

地図

この画像の通り江戸時代に盛岡、花巻、江刺から江戸に物を運ぶことを考えると三陸の釜石、大船渡、山田といった港に運ぶのが一番なのですが、その中継地点に位置することで栄えたということのようです。

曲がりや

南部駒の産地でどの家でも飼育していたそう。家族同様に遇されてた象徴がこの曲家でしょうか。

昭和

いつ見ても楽しい昭和の暮らしの品々。東京五輪の右下にある赤い箱は「ケロリン」です。黄色の桶が有名になりすぎましたが本来は痛み止めの薬ということで。
企画展の「遠野物語と異界」がまた面白かったです。遠野物語や遠野と岩手県内の異界や妖怪に関する伝承や信仰資料を展示しています。

企画展

人が立ち入っては行けない場所の話は怖かったです。入ってしまって何かを見た少年が数日後に亡くなったとか、近づいてはいけない池の畔に行ったら葦毛の馬に乗った貴人が現れてどこかに飛ばされたなど、現代のホラー映画につながる感じがします。遠野物語はちゃんと読んだことは無いのですが、こんな感じで画像とともに紹介してくれると殊更面白いです。
いろいろ面白くて熱心に見てしまったので一時間ほどかかりました。できればもう一つ見学と思っていたのですがスーパーで買い物もしたかったので諦めて駅に戻りました。

河童

これは博物館すぐにある小川ですが、なんとなく河童が出てきそうな気がするのですがどうでしょうか?
遠野からはまた快速「はまゆり」で新花巻へ。今度は自由席ですがいいところに座れました。新花巻からは送迎バスで大沢温泉に戻ります。湯治で滞在中でもずっと宿の中にいるだけでなくこうした日を織り込んで楽しんでいます。

湯治生活やここまでの行程についてはこちらからご覧ください。

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