一人旅の略歴

最初に一人旅と呼べそうなものは
小学4年生の夏、昭和56年に行ったものです。
当時は東京在住で両親の実家の福井に一人で行きました。

小さいころから列車が好きで、家の近くの線路まで、
上野発着の長距離列車を見に行っていました。
両親との帰省の際には列車で行くにせよ車で行くにせよ
指折り数えてその日を待ち焦がれた覚えがあります。

小学生の間は東京と福井の往復くらいしか一人旅はできませんでした。
中学生になると多少行動範囲が広がり、福井からの帰りに
遠回りをして大阪に寄るなどの試みをするようになりました。

中学3年生の時にあこがれの北海道一人旅に出かけましたが
お金もありませんしホテルや旅館には一人では泊まれませんから、
夜行列車や青函連絡船とユースホステルが主な宿泊場所でした。

その後、高校生、大学生のころには
興味が他に移ってしまい一人旅をした覚えはほとんどありません。

よく一人旅に出るようになったのは就職してからです。
比較的お金に余裕があり、一人暮らしになったため
誰に何もいわれず好きなように出かけることができるようになったことが大きいです。

関西に異動して結婚してからも
嫁に引け目を感じつつも年に1回2回旅に出ていました。
島根県を最後にすべての都道府県を訪れたのもこのころです。

子どもが生まれ、特に二人目ができると旅どころではなくなりました。
唯一夏のお盆の帰省の際は自分以外を嫁の実家の九州にお願いして、
一人旅を楽しむという不文律ができました。ありがたいことです。

最近はようやく子育ても少し楽になり、
条件が少しづつ改善してきています。
昨年(2012年)は年末にも一人旅をさせてもらいました。

旅のテーマは歳を重ねてずいぶんと変わりました。
子どもの頃は列車に乗っていればそれでよかったという感じでした。
就職した後くらいからは街歩きや博物館めぐり(特に歴史系)が好きになり
三十路に達するころには温泉巡りが一番になり今に至ります。

海外は一切なく国内一人旅だけです。
方角としては性格上どうしても北のほうに目が行ってしまいます。
関西に来た頃は行きやすい中四国もたくさん行きましたが、
最近は東北ばかりになってしまいました。
歴史、温泉というテーマだと北海道より東北なんだと思っています。

移動手段としては今でも列車が一番好きです。
しかし関西在住で東北方面の旅に出ようとすると
どうしても飛行機に頼らざるをえなくなりました。
お世話になった急行「きたぐに」、寝台特急「日本海」も今はなく本当に寂しいものです。

今年(平成25年)もお盆の時期に嫁と子どもは九州の嫁の実家にいってもらい
東北方面の一人旅に出たいと思います。

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