先日の枚方街歩きの際に訪問した鍵屋資料館について投稿します。期待以上に面白いところでした。
枚方公園駅から徒歩5分くらいの旧街道にそれとなく位置しています。「鍵屋」というのは屋号で江戸時代から20年前くらいまで料亭として営業を続けていたそうです。淀川往来の船で栄えたそうですが、京阪電車の開通からは衰退したとのこと。
資料館に入る前に手前の主屋を見学しました。こちらは解体復元工事を経て1811年の建築と解ったとのこと。いまは昔の道具類を展示しています。
資料館のメインはこちら。一応こちらが別棟なのだそうです。事務所で200円払い見学します。主に枚方宿の歴史資料の展示です。電車が開通する前の大阪と京都の交通では淀川の水運が大きく貢献していたとのことで、ちょうど中間にある枚方宿も栄えたとのこと。
くらわんか船について
なんといっても面白かったのはその淀川で旅人を運んでいた「三十石船」を相手に商売をしていた「くらわんか船」なるもの。船に船で近づいて飲食物を売りつけるのですが「餅くらわんか、酒くらわんか」なる乱暴な言葉で声をかけるのだとか。挙句には「金なくてようくらわんか」などと挑発までしていたとのこと。不作法御免なる特権までもらっていて、おもてなし真向拒否といったところか。
代金は回転ずし方式でお椀の数で勘定するそうなのですが、こっそり川に投げ捨てる不逞の輩がいたそうで、川底からたくさん茶碗がでてきたそうです。ちなみにこちらは淀川資料館での展示物で、枚方ではあちこちで「くらわんか」の文字が出てきます。
一通り展示を見た後、二階に行くと大広間があります。シャンデリアが素敵ですが最近まで料亭として営業していた名残でしょうか。