先日青森に一人旅に出た際に訪問した青森市森林博物館について投稿します。
青森で時間が余っており、駅に近いという理由で行ったのですが思った以上に面白かったです。
この建物は明治41年に建造された旧青森営林局で、ルネサンス式洋風木造建築の青森を代表する建物。昭和54年に新庁舎に移ったのですが、青森市が建物を譲り受け3年後に森林博物館として開館したもの。
展示は木の生態から、人々の暮らしへの活かし方やスキーの歴史など森林関連を幅広く網羅しています。
青森特産のヒバについては一室設けられています。青森ヒバは秋田スギ、木曽ヒノキとともに日本三大美林とされ、江戸時代には津軽藩の貴重な財源になっていました。厳重に管理されて民家の建築用材としては使用が禁じられていたため、「青森ヒバの古い民家」というものは全くの無いのだとか。
旧局長室では映画「八甲田山」のロケで使われたとのことで、高倉健はじめ名優が演じているところの写真が展示されていました。あわせて遭難事件の解説もありましたが、何度みても雪山は恐ろしい。新田次郎の小説は読みましたし、資料館にも行きましたが、映画は見たことがないのでこんどDVDでも借りようかな…
森林鉄道についてもたくさん展示がありました。こちらは屋外にある機関車と客車貨車。客車は視察の際などで用いられたものだそうで、幅の狭い小さいものですが、案外に椅子が立派で驚きました。
館内にも一室あって、上の写真は森林鉄道と一般的な鉄道のレールの比較。右下が森林鉄道のもので、1kmの長さで9kgの重さ。普通の鉄道会社では規格の低いレールでも40kgはあり、新幹線ともなると60kg/1kmだそうなので、よくそんなレールで走っていたものです。
いろいろ興味深くて1時間ほどいたでしょうか。休憩室もあったので少し休んでから青森駅に戻りました。
ちなみに「撮影OK」とバッチリ掲げられていました。最近は撮影不可の資料館が多く、差し支えのない所だけでもOKして欲しいので、なんで?と思うことも多いです。記録を楽しんでいる身としてはこのような施設はありがたいです。