青森一人旅はきままに無計画で:憧れの恐山で地獄と極楽を体験

青森無計画一人旅の最終日について投稿します。憧れの恐山で地獄と極楽を体験した後、昼過ぎの新幹線で東京に戻りました。

わざわざむつ市のホテルに宿泊したのはこの日恐山に行きたいが為。ホテルから恐山までは20分ほど。日本有数の霊場とあって近づくにつれて緊張感が高まります。

受付

受付で入山料500円を払います。営業時間は6:00~17:00と、いくらなんでもというくらい朝は早いです。この日は昼過ぎの新幹線を予約していたので、新青森までの時間を考えると早い時間に入山できたのはとても助かりました。

山門

境内に入ると目の前にみえるのはまず立派な山門。「霊場 恐山」とのこと。

地獄殿

まずはその先の「地獄殿」でお参り。その左手には「地獄」が広がっています。

温泉建屋

少し境内の参道を戻ると、両脇に小屋があり「男湯」「女湯」と書いてあります。知らない人は唐突というか意味わからないと思うかも知れませんが、これが有名な恐山温泉で入山料を払えば誰でも入れます。

温泉湯船

タオルも持ってこなかったので入浴は自重しましたが足だけ少し浸かりました。かなり熱めのお湯。成分表を見るとph1.8でかなりの強酸性です。先客の方が出るときに「電気消しといてください」と言われました。

地獄1

ここから地獄の地帯を散策します。こんな荒涼とした景色がつづき、岩肌から火山ガスが吹き出ているよう。お花の代わりに風車が備えられています。幼子を無くした親が石を積んで風車をお供えするそうです。ここに来てずっと憧れていた恐山にようやくこれたと感慨深いものがあります。

地獄2

すれ違ったおばさんが「マムシいるがら、ぎをづけて、かわのあたり、のびでだがら(津軽弁調で)」とのこと。だいぶビビりましたし朝早すぎて他に人がいなかったのでどうしようかと思いましたが、意を決して順路通りまわりました。幸いマムシの姿は見えませんでした。

極楽1

そしてこちらが極楽浜。宇曽利山湖畔の美しい砂浜。すぐそこの地獄に比べてしまうと本当に極楽のような景色です。ここで少し休憩しました。朝早くから行動して時間に余裕はあったので今思えばもっと長い時間一人でボーッとすればよかった…「マムシ」がいると言われて気が急いてしまったかも。

極楽2

さらに湖畔を進んだ後、右も左も地獄の地帯を歩いて受付のあたりまで戻ります。コントラストの激しい景色を堪能した30分ほどの印象深い散策になりました。駐車場に戻る頃には観光バスなども到着していて人も増えてきました。人が少なかったのが良かったのか悪かったのか…

北洋館外観

もう一カ所どこかによれそうなので、海上自衛隊の施設北洋館へ。旧日本海軍の水交支社の建物で軍港大湊の貴重な資料を展示しています。入場は無料で記帳をすると護衛艦「しらぬい」のカードをもらえました。

北洋館内部

受付の女性自衛官さんは親切で、午後の護衛艦の見学に参加しませんかと言ってくれましたが、残念ながら昼すぎの新幹線を予約しているので諦めました。

手紙

軽く済ませるつもりでしたが、明治期からの軍港大湊の歴史は面白く30分ほど見学しました。印象深かったのが玉砕した硫黄島で戦死した海軍中将市丸利之助のルーズベルト大統領宛の遺書『ルーズベルトニ与フル書』。戦争の責任の一端はアメリカにあるとし、ファシズムの打倒を掲げる連合国の大義名分の矛盾を突く内容です。英訳された一編は首尾よくアメリカ軍に渡り、アメリカの新聞に掲載されたそう。第二次世界大戦のことは随分勉強したつもりですがこれは初見でした。

海鮮丼

あとはもう新青森駅に戻りレンタカーを返却して「はやぶさ」で東京に戻るだけです。昼食は以前も来たことのある海鮮丼のお店でテイクアウトしました。時間がかかるだろうと新幹線の中で食べるタイミングで注文したのですが、空いていたからか5分もかからずでてきたので待合室で食べました。青森では随分美食にありつけましたね。
これで木曜日の夜出発した3泊4日の青森一人旅も終了です。むつ市かその周辺で一泊しないと厳しい憧れの恐山にようやく訪れることができたのは大きかったと思います。たくさんお金も使ってしまったので夏休みまでは遠出の旅はお預けというところですね。

前日までの行程は下記リンクをご覧ください。

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