八幡平の日本秘湯を守る会、会員宿ハシゴ旅の最後の投稿になります。八幡平市内で二つの資料館を訪問して、松川温泉峡雲荘に宿泊して東京に戻りました。
藤七温泉から峡雲荘にはまっすぐいくと30分程度でついてしまいます。その間にどこに行くかは悩んでいました。久々に後生掛、ふけの湯といった温泉めぐりに出ようかと思ったのですが、距離はたいしたことないものの土曜日ともなるとドラゴンアイ渋滞が発生しそうなのと山道の運転が億劫で不採用。
結論としてはまだ行ったことのない八幡平市立博物館。ここは安代ふるさと資料館として開館したのですが、市町村合併で八幡平市となり現在の名前に改称しました。
前から気になっていたのですが、八幡平に登るルートからだと、二時間近く時間が必要となるので行けずじまい。今回のような余裕のある時でないと行けません。
八幡平を下りて一時間ほど運転して到着。なかなか立派な建物です。土足厳禁でスリッパに履き替えて館内へ。
ちょうど企画展の展示替えのタイミングだったのは残念。市立の博物館ということで地域の歴史、文化の展示という構成です。歴史は縄文時代など古代中心で軽く流しましたが、漆の文化の展示は面白かったです。
旧安代町から二戸市にかけての安比川の流域では、漆の文化が根付く地域で、地域で一体的な漆器製作が行われていたとのこと。今まで八幡平に登ることばかり考えていて全然知りませんでした…漆器の作り方などいままで考えたこともなかったのですが勉強になりました。漆器は相応に高級品な訳ですが手間暇かけてできていること学びました。
最後に昭和のくらしの展示も展示もあります。これは大好物。どこでも、なんどみても楽しいテーマです。
30分ほど見学して八幡平の麓に戻ろうと思ったのですが、睡魔に襲われます。前日は早めに寝たのですが、4時半の御来光を見るためによく寝られませんでした。こういう日は11時頃に酷く眠くなる傾向があります。近くのコンビニで10分ほど寝てだいぶスッキリしました。
夜は豪華な旅館食なのでお昼は軽めに済ませようと思います。アスピーテラインの入口に松尾八幡平ビジターセンターというのがあり、そこの食堂でお蕎麦でも食べよう思っていました。ところが隣の広間でイベントをやっていて屋台がたくさん出ています。
ありがたいことに海鮮のお店もあって蒸し牡蠣とイカ焼きを頂きました。全く適切な量でこんな時に牡蠣が食べられるとは…写真では一つですが、写真を撮るのを忘れて一つたべてしまったので二つありました。
まだ時間に余裕があるので、松尾鉱山資料館に寄ります。ここは三回目ではないかと思うのですが、入館無料なので鉱山マニアとしては何回でも行きたいところ。そしてまた閉山後の哀しい展示に胸をしめつけられます。
それでもまだチェックインには早いので、同じ松川温泉にある松川荘に日帰り入浴しました。
こちらも白濁の硫黄泉で内湯に加えて、広めの露天風呂があり、構成が峡雲荘に似ているかな。松川温泉にはもう一つ松楓荘という旅館もあったのですが、数年前に閉館してしまいました。一度行ったことがあるレトロな旅館で、洞窟風呂が名物だったのですが、女性専用時間帯で入り逃しました。もう入れないのでそれが心残りです。
この時点で14時過ぎ。前日につづいてまたちょっと早いですが、松川温泉峡雲荘に向かい、快くチェックインさせて頂きました。前回は自炊部でしたが、秘湯を守る会のスタンプは二食つきでないといけないので、今回は旅館部の広くてトイレ付きの身分不相応な部屋です。
松川温泉に関しても前回の紹介記事のリンクを載せておきます。
夕食は部屋食で今回は短角牛の陶板焼きを選択してご覧通り。短角牛は堅くなりやすいそうで、焼きすぎないようにとの注意がありました。
ほどよいところでたべて柔らかくて美味しかったです。添えてある好物のタマネギもまた美味しい。新タマネギかな?ゆうても小食のため豪華な旅館食は苦手なのですが、食欲旺盛な時期でなんとか勢いつけて完食できました。食事後は布団を敷いてくれるのですが、自炊部によく泊まっているのでなんだか恐縮してしまいます。
お風呂は白濁のかなり濃い硫黄泉で相変わらずよかったです。残念なことに夜から朝まで本降りの雨で気温も下がってきました。遅い時間にチャレンジしてみましたが、ややぬるめのお湯であることもあり、首まで使っていないと寒い状況。これは心残りなのでまた来ることにしましょう。
翌朝の朝食がこちら。フタのされている焼物はベーコンとアスパラ、椎茸のチーズ焼き。アスパラが特に美味しかったですね。他のお客さんとともに大広間で頂いたのですが、半分くらい一人客なのにはびっくりしました。女性の一人泊の方も多かったのですが、最近の風潮でしょうか?
盛岡駅からの新幹線は午後なので、また10時近くまでまったりしました。チェックアウト時にスタンプ帳にバッチリ捺してもらい早くも二つです。部屋も食事もよかったのですが、やっぱり次回は分相応な自炊部にしようかな。スタンプ帳は最初の捺印から三年間有効なので他の宿で稼ぐことにしましょう。
ランチはまたじゃじゃ麺をチャレンジしようかと思ったのですが、日曜日とあれば殊更混雑するであろうということでイオンモール盛岡のぴょんぴょん舎で盛岡冷麺の選択。
ぴょんぴょん舎の冷麺久々に頂きましたが、前よりも美味しく感じました。辛み別にして味を変化させる楽しみなど味わい方を習熟してきているからかも知れません。あとはもうレンタカーを返して東京に戻るだけです。
八幡平でのこの二つの宿のハシゴはスケジュールにも余裕があり、今後も何度でも使いたいところ。ただし、藤七温泉は冬季休業ですし露天風呂がいいので天気のいい季節を狙っていきたいと考えています。やはり夏がいいのですが虫の問題がでてきそうですね。あと、両方ともかなり濃い硫黄泉なので帰ってきてから全部洗濯しても体にも服にも染みついた硫黄臭が気になる。会社に行ったら何か言われそう…
前日の行程については上記リンクからご覧ください。