この日も自炊部のある松川温泉峡雲荘に安く泊まります。前回は雨のために中止だった「朝の散歩」に参加して、八幡平の温泉巡りをして帰路につきました。
三陸でウニを楽しみかなり贅沢をしたので自炊部での食事は質素に済ませます。峡雲荘には自炊部宿泊者向けの食堂はありません。しかも周囲にはコンビニも外食できるところもないので、ちゃんと準備しないと飢えます。そんなわけで、盛岡市内のコンビニで諸々調達して15時過ぎに到着しました。
こちらが自炊部の部屋。テレビもあるし何の不足もありません。今回は300円で浴衣を借りました。
自炊部は大浴場のある先のいかにも関係者以外立ち入り禁止っぽいところにあるのですが、通路もなにか物置き場状態で、本当に入っていいのかな?みたいな印象です。宿舎も兼ねているようで、この日泊りらしき従業員と廊下でよくすれ違います。
こちらが炊事場。必要なものはあらかた揃っているようです。規模た小さいだけに、大沢温泉ほど潤沢ではないかな。
逆側を映すとこんな感じ。冷蔵庫は2台あるのですがなぜか双方冷凍室は故障中でした。冷凍食品運用は不可のよう。電子レンジやトースターは従業員の方々も使っていたようでした。
10年ほど前に泊った時には埃っぽいかな?と思ったこともあるのですが、直近で泊まった感じでは大丈夫。案外稼働率も上がっているのか?お風呂もすぐ近くなのでまたテレビを見ながら本を読み、気が向いたときに温泉に入る至福の時間を過ごしました。
翌朝は「朝の散歩」に参加します。昨年も同じ時期に参加して楽しかったので今回も是非と思っていました。春から開催で前回5月に泊った時は雨のため中止でしたが、今回はいい天気で張り切って参加です。6時半に玄関前に集合。参加者は10人くらいだったでしょうか。だいたいいつもそのくらいのようです。
専門のガイドさんが植物メインに説明してくれるのですが、何度参加しても前回の話を覚えておらず情けなくなります。しかし、今回はこのブナの木の話は覚えていました。八幡平は季節風が強くいつも西風が吹いており、風上側だけつるつるになるそう。そのため、この地域ではブナの木をみれば方角がすぐわかるとのこと。
こちらがミズナラの木。どんぐりがよくなるのでクマの食料になるそう。この木で樽を作ってウィスキーを熟成させると香味やコクが素晴らしくなるそうで、輸出材にもなっていたそうですが、コスト高や良材不足によりいまは主流ではないとのこと。またブナ含め、広葉樹の保水力が如何に偉大かという話が印象的です。
気持ちのいい散歩のあとに宿に戻ると、オーナーが「朝食の準備ができています!大広間へどうぞ!」と迎えてくれます。残念ながら自炊部宿泊者はさみしく部屋に戻ってお湯を沸かしてカップうどんの朝食になります。
10時近くまでのんびりしてチェックアウト。大沢温泉ほど激安ではないですが、それでも4,300円です。温泉の質を考えればかなりのコスパでは。いつもであれば、このまま盛岡駅に直行して東京に戻るのですが、レンタカーは19時まで借りているので、八幡平の温泉巡りに行こうと思います。
といってもふけの湯と藤七温泉と変り映えしないラインナップです。
まずはふけの湯。お風呂に入る前にまず食堂でお昼をいただきました。ここらへんでランチを食べようと思うと…
八幡平山頂のレストハウスかここぐらいしかないかとおもいます。麓まで下りればいろいろあるのですが、山頂付近で連泊するとなると、どこかでお昼を食べないといけないので、ここを試しておきたいところ。
そんなわけでいただいたのが、焼肉定食1,200円。なかなかおいしい。お味噌汁もおいしい。昔はうどんとかそばとかもあった覚えがあるのですが、やめてしまったのでしょうか?メニューが少なく選択肢はあまりないかも。
その後、看板の野天風呂や内湯などを堪能しました。ふけの湯のあとは秋田側にもう少し降りて、後生掛温泉に行こうと思ったのですが、睡魔に襲われて30分ほど寝てしまったので断念。意志薄弱ですね…
そしてまた藤七温泉に来てしまいました。今度は立ち寄り湯だったのですが、この日は夏至近くの快晴で野天風呂は日焼け注意。また一部の浴槽は湯温が高くとても入れず、二つくらいの浴槽に人々が固まる妙な状況でした。とはいえ、涼しい風に吹かれて入る野天風呂はやはり最高で、ずいぶんのんびりしました。
硫黄系の濃いめの温泉三連発でかなり臭くなりつつも、夕方盛岡駅に戻りました。時間があるのでまた駅一階の「白龍」でじゃじゃ麺。小でもそこそこ量があるのでこれを夕食にしてしまいました。
こうして三泊四日の自炊部激安旅は終了です。新幹線とレンタカーで浪費しましたが、宿泊費は三泊で1万円にもなりません。これはやめられん…二泊であれば休みを取る必要もないのでまた企画したいと思います。
前日までの行程は上記のリンクからご覧ください。