米沢と蔵王を経由してかみのやま温泉に宿泊:夏休み湯治旅令和七年

旅の二日目は米沢の上杉博物館と蔵王温泉大露天風呂などに寄ったあと、かみのやま温泉のステイインホテル材木栄屋に宿泊しました。

この日は山形県内で過ごすこともあり時間に余裕があります。まずは米沢へ。姥湯温泉からは一時間ほどです。

駐車場

米沢城址の近くの駐車場に駐めて車を駐めて上杉博物館に向かいます。手前にある物産館などがある上杉城史苑では屋台など楽しそうな感じですが、この日も気温は体温以上になりそうで、稼働するのは夜になってからかな?

牛串

折角なので米沢牛串1,100円を頂きます。20年以上前に同じ米沢牛串を食べてすごく美味しかった覚えがあります。この日も美味しかったですが、値段は倍増しているような気がします。一人旅だとお店で米沢牛というのも難しいのでこのくらいがちょうどいいのかも知れません。

伝国の杜

上杉博物館は20数年前に文化施設と一緒に整理された立派な建物。米沢市の意気込みを感じられます。施設全体は「伝国の杜」と名付けられていてそのなかに上杉博物館があります。

上杉博物館景勝

企画展と併せて料金は640円。順路は、まず越後から会津を経由して関ヶ原の戦い以降米沢に移封された謙信、景勝と家臣の直江兼続に関する展示。そしてなんといっても人口に膾炙している上杉鷹山の展示が主だったところと言えるでしょう。
また目玉の一つは国宝の「上杉本洛中洛外図」、解説も充実しています。上杉謙信が織田信長から贈られたものとのこと。

上杉博物館鷹山

シアターで15分ほどの「上杉鷹山の闘い」というビデオを見ましたが有名俳優を登用した意欲的な内容でここにも米沢市の気合いが感じられます。何度も勉強してきた内容で目新しい情報はありませんが、やはり面白く、小一時間過ごしました。

隣で開催中の企画展「藍のものがたり 紅花のものがたり」もよかったです。藍と紅花は化学染料が普及する前の二大染料で日本の色彩文化に欠かせないものです。

藍と紅花

何か適切なお土産がないかとミュージアムショップで探して、グラデーションのキレイな絵はがきを二枚購入しました。特に紅花から染められる赤はこのご時世では珍しくもないものですが、江戸時代の人々には憧れであったことでしょう。

上杉神社

その後、上杉神社にお参りをして米沢を後にしました。日曜日だけに酷暑でも、とても人は多かったです。

なせばなる

上杉鷹山公の銅像。「成せばなる」そのとおりですねぇ…折角なので「なせばなる守」を授かりました。

続いて訪れたのが蔵王温泉大露天風呂。20数年前に行って再訪したとずっと思っていたのですがようやく叶いました。スキー場のあるあたりからさらに奥にあるのですが、思った以上に道が険しかったです。

露天風呂入口

こちらが入口。渓流添いの谷に沿って湯船があります。

露天風呂ポスター

写真は撮れないので、入口にあったポスターの画像を載せておきます。もちろん源泉かけ流しで、複数の源泉があり湯量は豊富。pH1.9でかなり酸性度は高いですが痛いことはなかったです。源泉50.8℃で上段の湯船はかなり熱いのですが、樋をつたってお湯が注がれる下段の湯船は比較的ぬるく、そちらに人が多かったです。
隣に流れている沢の底の石が、キレイな緑色になっているのが印象的です。200人は入れるとのことですが、さすがにそれはムリでは?でも男女合わせれば100人はイケそうです。

まったりして15時頃蔵王を後にしたのですが、折角山形市内まできたので冷やしラーメンを食べたいところ。近くの道の駅まで行って調べたのですが、主だったお店は昼のみの営業かやっていても17時から。これは順番を間違えたか?
遠くないところで営業時間内と思われる2件を選んでいってみたのですが、どちらも営業していませんでした…17時に開くお店はかなり遠くにありいく気力もなく、宿のかみのやま温泉に向かいます。

宿外観

この日の宿は「ステイインホテル材木栄屋」泊まったのはこんな感じのシングルルーム。まるでビジネスホテルのようです。以前併設の「ステイインホテル上山」に宿泊したことがありますが、別棟を新築した後者に対して、今回泊まるのは従来の部屋を改装した部屋のよう。

上山部屋

「材木栄屋」というもともと普通の温泉旅館が、ビジネス向けの部屋を増やしているようです。最近改装されたばかりのようで綺麗です。ビジネス志向ということで電源などたくさんあります。そのほか別棟にはワーケーションができるスペースも用意されているようで、時流に対応しようという意欲がうかがえます。

上山夕食

この日は素泊まりなので、どこかで夕食を食べねばなりません。前後の夕食は充実しているし面倒になりコンビニで済ませます。冷やしラーメンを食べ損なったのでこんなものを買ってしまいました…まあまあ美味しかったですがなんか虚しい…

上山風呂奥

もちろん温泉なので大浴場はよかったです。写真手前の「鶴の湯」は最近できたそうで、新しくて気持ちいい。奥にもう一つ「吉の湯」というお風呂があります。

上山風呂前

このロビーの左下階段を降りると「黄金の湯」というのもあります。低い位置にあるから自噴なのかしら?と思ったのですが確かめていません。この三つのお風呂が男女入れ替えになっていて、翌朝までに全部入りました。
pH7.5で無味無臭のあまり特徴のないお湯ですが、注がれているのは60℃以上ある源泉だそうで、熱いから触らないようにとの注意書きがあります。
夏休みの湯治旅で唯一のベッドの宿です。不眠傾向は相変わらずでしたが、車の運転で疲れていたからかそこそこ眠れました。ビジネス向けの部屋を増やしたり、新しいお風呂を作ったり、意欲的な宿だと思いますし温泉もいいのでまた泊まりたいと思います。

翌日の午前中は余裕があり、どこかに寄ろうかと思案したのですが、あまりやる気が出ず10時近くまでダラダラして福島まで運転した後新幹線で花巻に向かうのみでした。

ここまでの行程については上記リンクをご覧ください。

参加しています
にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ 一人旅ランキング