福知山小旅行から福知山城と治水記念館ほかについて投稿します。
・福知山城
駅から徒歩10分くらいのところにあります。
城は郷土資料館を兼ねていてそちら優先ではあります。
旅好きな管理人ですが城にはそれほど思い入れがありません。
だいたい山の上にあるので登るのが億劫です。
とはいえいろいろ面白い資料がそろっていることが多く行かねばなりません。
福知山は短い期間ではあるが明智光秀の善政が布かれていたたため、
一般に悪者扱いされる光秀の信望の厚いところです。
市の花も明智氏の家紋の桔梗なのだとか。
この日は特別展の「明智光秀と細川幽斎」展が開催されていました。
本能寺の変の際の互いの心情に焦点をあてていて、
なかなか見応え読み応えがありました。
城を出て堤防沿いの路を歩いているとパラパラっと雨が降ってきました。
少し離れたところにアーケードの商店街があります。
遠回りですがそちらを歩くことにしました。
地方の中小都市では必ず見かけるシャッター通り
儚い気持ちになりますがこういうところをぶらぶら歩くのは好きです。
交通の要所で陸軍の連隊がおかれていた町ですが空襲は受けておらず、
古い家が比較的多く残っているように思えました。
ちらりほらりと格子戸の家も目に付きます。
・治水記念館
次はこちらで治水の工学的な資料の展示を期待していたのですが、
建物はただの古い町家で展示は洪水の被害ばかりでした。
館員のおばさんがほとんどつきっきりで説明をしてくれたのですが、
浸水のあとののころ襖や浸水時の水深など展示はなかなかの迫力です。
このおばさん生粋の丹波の人で「…さかい」といった
関西にいてもなかなか聞けない話し方です。
一瞬戸惑ったのが「なるい」という表現で
文脈から「緩い」くらいに意味だと分かりましたが初めて耳にする表現でした。
防虫剤のにおいがひどい「蔵ビデオシアター」やら
見るべきものをすべて見ても30分ほどでした。
資料の中で印象に残っているのが、
福知山に嫁いだ女性が親族に「洪水の街に行くのか」といわれたとのこと。
昭和の中ごろまでは大雨が降れば床下浸水くらい当たり前だったそうです。
出がけにおばさんが「学者さんですか?」と聞いてきます。
こういう小規模な資料館などでついつい熱心に資料を見ていると
言われることがありますが生憎ただのサラリーマンです。