先日の休日に訪問した「歴史に憩う橿原市博物館」について投稿します。妙に長い名前ですがこれが正式名称のようですね。
比較的新しい建物で立派な建物でした。コロナの影響で入り口が制限されていて入館するまでだいぶ遠回りさせられました。もっと予習していかないといけません。
受付すぐのスペースに大きなモニターがありなんだろうと思っていると、受付の女性が寄ってきて企画展関連の映像がありますがいかがですか?とのこと。時間はどのくらいかと聞くと十数分とのことで歩いて疲れていたところなのでちょうどいいと思ってお願いすることにしました。ところが4本あっていずれも十分以上あるとのこと。それはさすがに全部は時間的に無理なので時代の新しい方の二本だけお願いすることにしました。
橿原市の「文化財課」の若い女性が一生懸命説明する手作り感満載のビデオでYouTubeでも公開しているとのこと。内容もなかなか面白くて感心しました。それにしても文化財課にお金をかけられるのも橿原ならではといったところでしょうか。
入り口すぐ近くでこの夏の企画展の「かしはらの歴史をさぐる21」が開催されています。先ほどみたビデオの内容が中心なので復習といった程度。
面白いと思ったのは藤原京の発掘の際に発見された埴輪や須恵器などなのですが、古墳時代に供えられた物が藤原京造営のために古墳を壊して堀を埋めたときの物であろうとのこと。現代では古墳など潰そう物ならえらいことになるわけですが、藤原京を作るくらいの時代でも古墳時代は大昔でその価値など考慮されるわけもないわけですね。
奥の常設展も見学しました。市の博物館ですから弥生時代からの時系列の展示ですが、もちろん周辺の古墳群の時代と藤原京の時代がメインです。個人的には新しい時代に興味がある方なので「京との訣別」というコーナーの奈良時代以降、特に近世の今井町の記事などが面白いと思ってしまいました。
このくらいの規模の市の博物館だとどちらかというと地元の小学生を意識した作りになるのですが常設展はまさにそんな感じです。クイズなどあって工夫が凝らされていますね。おもしろい企画展などあればまた来てもいいと思いました。