京都鉄道博物館に行った翌日は堺市博物館にいきました。
大雨のため遅延していたJR阪和線の鈍行に乗りどことなく懐かしい感じのする百舌鳥の駅で降ります。博物館は大仙公園の中にあり徒歩5分程度です。大まかに言うとテーマは二つで「古墳群」と「自由都市」です。
入館するとまず「百舌鳥古墳群」の展示です。
気になったのが江戸時代からの古墳の推移で、明治初期の段階でほとんど大木はない写真がありました。1000年以上大して木が増えなかったのにこの200年でどうしてこんなに木が茂ったのでしょうか?
ほか、古墳を壊して住宅地にしてしまったところがあり、その際の調査結果や推移などが興味深かったです。
本当に埋葬者が仁徳天皇なのかという展示を期待していましたが、いろいろ説があるくらいの記述しかありませんでした。博物館には相応しくないのかもしれません。
次は「自由都市:堺」についての展示です。
戦国時代の堺での交易品や文化品の展示がメインです。大砲の展示などはなかなか興味深いですね。
あれだけ栄えたというのに江戸時代ではどうなったのかというと大阪夏の陣で焼かれたうえに大和川の付け替えにより土砂が堆積し堺いの港湾都市としての機能が凋落したとのこと。栄えていたころの記述はよく見ますがその後のことはあまり知らないものです。こういう知識が得られるのも博物館こそか。
途中で「百舌鳥古墳群シアター」で12分ほどの映像を見ましたが、たちっぱなしだったので疲労回復にちょうどいいと思った程度でした。
火曜日だけに校外授業らしき小学生が散見されました。一緒になって解説を聞こうと思ったのですが、ちょっと説明してぴゃーっといってしまいました。時間が少なかったのかな?
この後はすぐ近くの図書館で郷土資料などを読み散らかした後、バスで南海の堺東駅にでました。立派な駅ビルに高島屋まである堺東駅のにぎやかさにびっくり。さすが政令指定都市。恐れ入りました。