寒風強い休日に鳥羽市「海の博物館」へ

関西に帰宅した先日の風の強い寒い休日に鳥羽に行ってきました。主目的は「鳥羽市立海の博物館」です。

寒さはすこぶる苦手です。最近は自宅に帰ってもダラダラしてばかりだったのですが、一念発起してどこかに出かけようと決意しました。
前々から行きたいところはリストアップしていたのですが、この日は北のほうで低気圧が発達したうえに寒波がきていて日本海側は風雪がかなり強そう。そんなかに身を置いてみたい衝動にも駆られましたが、無難に太平洋側の鳥羽にしました。前から行きたかった「海の博物館」が主な目的地です。
自宅から鳥羽に行くには大和西大寺から近鉄特急に乗ってしまえば乗り換えなしで二時間でいけます。楽なもので、往復の運賃と特急料金をあわせても万札で充分おつりがくるのでコスパも良好。日没までには帰宅したいので朝早く家を出ました。

ミキモト島

出発は近鉄鳥羽駅。天気が良く朝日とミキモト真珠島がキレイ。

バスターミナル

「海の博物館」は駅からは遠くバスで30分近くかかります。バスターミナルに行ったところ列ができていてビックリしたのですが、伊勢神宮内宮行の乗り場でした。鳥羽に泊ったあとにお参りに行くのでしょう。臨時便まで出ていてなかなかの人出です。近鉄特急に乗っていても伊勢市や宇治山田でほとんどの人が降りてしまったし、さすがの集客力ですね。

周遊券

片道500円とのことなので1000円の周遊券を買いました。有効期間は一日でお得にはなりませんが、ポケモンのキャラクターの切符が記念になります。
リアス式の海岸線をバスは走って海の博物館に到着。海はきれいだしバスの中は暖かくて気分は上々。

海入口

「海の博物館」と称する施設は日本全国複数あるのですが、鳥羽市立のこちらは海女さんなど海に暮らす人々などの生活に近い文化に焦点が当たっているように思えます。

海A

館内は広く大きな建屋がいくつかあります。こちらは常設展のA棟で入口はこちら。入館料を支払うといきなり映像コーナーにお誘いを受けたので、海女さんに関する10分ほどのビデオを見ました。
A棟は海と人との文化がテーマで海の汚染などの展示が気になりました。原発から出される温排水が結構影響があるのだとか。放射能汚染だけではないのですね。

海船

順路的には常設展のB棟なのですが、なんとなく外に出た先に収蔵庫なる建屋があったのではいります。重要文化財を含む日本古来の木造船の漁船が100艘以上並んでいて圧巻。

海規格

続いては企画展示「ふのりと日本人」を見学。「ふのり」は海藻の一種なのですが、日本では食用以外にも「糊」として利用されていたそう。障子紙や女性の整髪料、相撲の力士の「さがり」を固めるなどなどの使われ方があり勉強になります。

海B

最後に常設展のB棟。伊勢志摩の海の文化がテーマ。一番面白そうなのはこちらだったので、時間を残してじっくり見ました。鳥羽だけに海女さんの展示を興味深く見学。江戸時代前のまともな装備のない時代からウエットスーツを着て潜る現代までの歴史も面白い。明治になって導入された海中眼鏡は画期的だったそうで、とりすぎによる資源保全まで考えられたほどだとか。
このような過酷な漁をなぜ女性に任せていたのでしょうか?昔から疑問だったのですが、明確な回答はないものの3つの説があるとのこと。
・女性は皮下脂肪が多く寒さに長く耐えられる。
・男性は大量の漁、獲物を求めて漁場に出ていき、陸から近い磯で行う潜水漁は女性の仕事になった。
・朝廷や神宮への神饌(神様の食事)としてアワビを奉る神聖な役割は、斎宮のように女性が任されていたから。
どれももっともらしいし複合的な要素はあると思いますが、とにかく海女さんは人数を減らしつつも今に残る大切な文化と思います。

海まじない

気になったのはこの海女さんたちが頭巾に縫い付けたりして用いた魔よけの印。ミュージアムショップでこの印の缶バッチを買って、いつも使っているカバンに着けています。
一時間あれば充分と思っていたのですが、広くて興味深い展示物が多く最後は巻きで見学しました。一本バスを逃すと次は1時間半後です。ゆっくり見学してカフェでお食事でもよかったのですが、損な性分でどうしても最初の計画に引きずられてしまいます。最後にカフェでコーヒーをテイクアウトするとちょうどバスの時間で、来た道を30分かけて鳥羽駅に戻りました。

乱歩メイン

まだお昼なので、もう一つ見学しようと思います。駅から10分ほどにある「江戸川乱歩館」に伺います。特に思い入れのある作家ではないですが、文学系の資料館はだいたい面白いです。

乱歩奥

ずいぶん新しくてきれいな施設と思ったのですが、5年ほど前に火災で全焼し、3年前にリニューアルオープンしたとのこと。貴重な資料もだいぶ焼けてしまったそうなのですが、残った資料で開館しているそう。
江戸川乱歩自身は三重県名張の出身ですが、鳥羽の造船会社で就職して、社内報の編集などもしていたそう。文才のある人っていいよなーと思いながら経歴などを見ていました。作風のとおりといったらいいのか、暗い場所が好きだったとのこと。

あとは帰るだけなのですが、二時近くになり空腹です。折角なら美味しい海の幸でも頂きたいところ。
駅に戻る道沿いに、カキやアワビなどをちょっと食べられる小さなお店が連なった長屋があり、チェックしていたのですが、どこも混雑で入れそうにありません。駅すぐのビルまで戻り食堂街で一件空いているお店を見つけます。片付けられてないテーブルがたくさんで、この店大丈夫かな?と正直思ったのですが、店員さんの対応は問題なさそう。一度にたくさんのお客さんが帰ったのかな?

生ガキ

数量限定の生ガキがあるそうなので迷わず注文。これはたまらん。もう一皿食べたい。

お造り

あとは、お造り定食を頂きました。アワビまであり、ネタは新鮮で2000円ちょっととしてはお得な感じで美味しかったです。

後はもう近鉄特急に二時間揺られて帰るだけです。明るいうちに帰れましたし、上手に時間を使ってコスパの高い小旅行になったと思います。

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