先日の休日に京都府の宇治市歴史博物館と滋賀県の栗東歴史民俗博物館を見学してきました。それほど近くない場所ですが、行程の都合でなぜか同じ日に行くことになりました。
この日の行程は決めかねていたのですがまずは以前チラシをもらっていきたいと思っていた宇治市歴史資料館に向かいます。自宅から車で40分ほどのところです。電車とバスをで行こうとすると倍くらいかかりそうなので珍しく家から車にしました。
休日の道路はすいていてスムーズに宇治市内へ。図書館などもある市の施設の中にあり駐車場も広いです。
9月下旬から「古絵図の世界」という特別展が開催されていてそれがお目当てでした。展示室はそれほど大きくなく展示されているのは宇治から京都市内がメインで今一つピンとこないのが残念。それでも双六は京都からの広域の鳥観図など面白く見学しました。日本全国の絵図も少し展示されていてやはりそちらのほうが興味をそそられます。同じような絵図の展示が生駒、奈良など身近なところであればいいのになぁと思いました。
資料館の入り口に過去の企画展で作成した図録があり面白そうなのが沢山ありました。常設展はなく、企画展、特別展だけで運営しているようで今後も面白そうなものがありまた訪問するかもしれません。
また、館内ロビーでは「なつかしの街角・思い出の一枚」という写真展も開催されていてこれも面白い。見入ってしみました。
その後図書館に寄って郷土資料などを漁っていましたが、この時点でまだ10時台でしたから、もう一か所どこかに行こうと思います。安土城址か栗東の博物館に絞っていたのですが、まずは車を駐車場に置いて電車で京都に向かうことにします。定番ですが拉麺小路の「大勝軒」でつけ麺を食べてから決めることにしました。
ラーメンを食べながら調べたのですが、安土に行こうとすると接続が極めて悪く待ち時間が多そう。天下の東海道本線なら運転本数も多いだろうと思っていたのが野洲以降の鈍行は一時間に二本しかないのです。ラーメンを食べなければスムーズに行けましたがそれを言っても仕方ありません。そんなわけで行先は栗東歴史民俗博物館と決めました。
草津で草津線に乗換えて一つの手原という駅で降ります。ここから徒歩30分とのこと。気候のいい季節なのでそのくらい歩くのは問題ないのですが、ちょうどバスが来ていたので途中まででも行かないかとみていると、係員の人がどこに行きたいのかと聞いてきます。博物館に行きたいというと、運転手と何やら相談していましたが、微妙に方向がちがうので大して変わらないとのことでした。
いざ覚悟を決めて歩くとやはり気分いいものです。名神高速のICの間近を通るのですが、いつもは車であっというまに過ぎ去ってしまう料金所などをまじまじと見るのも不思議な気分ではありました。
歩くのは速いほうなので20分ちょっとで到着です。こちらは宇治よりもだいぶ立派な建物ですが入館料は無料です。栗東というとJRAのトレーニングセンターがあり競馬がらみの印象しかありませんでしたが、京都奈良に近いだけあり神仏あふれる地とのこと。この日の企画展は「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」というもので、常設展も一般的な古墳や土器といった古代からのその地域の通史の形をとってはいましたが、仏像などの美術工芸品の展示に重きが置かれている印象を受けました。
帰りは草津駅行のバスにのったので楽ちんです。宇治まで戻ってから車で帰ったのですが、疲れた後に車の運転は小一時間でもしんどい。効率は良かったと思うのですが、今後はこのような行程は考えないといけないと思いました。