定宿大沢温泉から鳴子温泉へ:東北三県湯めぐり一人旅

またまたですが、東北に湯めぐりの旅に出ました。定宿の岩手花巻大沢温泉から、鳴子温泉までの行程を投稿します。

天候も暖かくなり関西から行きにくい大好きな東北に行っておかねばなりません。6月上旬は梅雨入り前で決して天候は悪くなく比較的空いているのである意味絶好の時期です。

大沢温泉

半休を頂きまずは定宿の大沢温泉へ。ここはもう書くこともないのですが、トピックスとしては夕食に自炊部食堂の「やはぎ」でたべたこちらの生姜焼き定食。左上の山菜の味噌だれ付けがすごく美味しい。

生姜焼き定食

歯ごたえはセロリに似ているのですが、少しの甘さと苦さがありクセのない未体験の味です。何だろうと思って店員さんに聞いたところ「うるい」というらしい。生で供されているわけですが、この時期だけとのこと。

翌日は送迎バスで花巻にでて、一ノ関、古川を経由して鳴子温泉に向かう予定にしていました。一つ気になっていたのが花巻駅10:28発一ノ関行きに間に合うか。これに乗れると接続がよく鳴子温泉で1時間以上滞在時間が増えます。
送迎バスは南花巻温泉郷各旅館で運営しているバスで、何度も乗りましたが花巻駅には10:20位に着くことが多かったのです。ところが、この日は途中の温泉宿での乗客も多くやきもきしていました。花巻駅に着いたのは10:25くらい。ホントぎりぎりでしたが無事乗れました。
こうなるとお昼は一ノ関で以前食べて美味しかった駅そば「なの花」と決めていました。駅に用がなくてもわざわざ食べに来たくなるそば屋との紹介が大げさではないと思います。

一ノ関駅そば

今回は「鶏・金色揚げそば」。前回食べた「鶏舞そば」と同様で鶏肉の味付けが絶妙。これで630円ってかなりのコスパと思います。東京のどこぞの店なら1000円では済まなそう。

陸羽東線

一ノ関から古川まで、ちょっとだけ新幹線に乗り陸羽東線に乗換え。ディーゼルカーの心地よい音と揺れで爆睡して鳴子温泉まではあっという間でした。

鳴子温泉駅

絶妙の接続はよかったのですが、鳴子温泉で四時間半もあります。どう過ごすかはノープランで、駅の待合室で検討しました。
大きめの休憩所のありそうなホテルに行ってまったりするとか、共同浴場含めていくつも入るかと思案したのですが、ちょっと離れた東鳴子温泉にスゴイ泉質の温泉があるというので行ってみることにしました。一駅手前の鳴子御殿湯まで戻る形になるのですが、時間に余裕があるからちょうどいいでしょう。

高友外観

目的の高友旅館は、雰囲気のある鳴子御殿湯駅から徒歩5分。レトロ感あふれる外観です。
受付で料金を払って建物の奥の方に行くと、すごい…大好きな大沢温泉も藤七温泉もレトロ感満載ですが、それを通り越して荒れ果てているという表現が正しいくらい。立ち入り禁止の領域は本当の廃墟のよう…すごいところに来てしまった。人はいるのか?

高友内部

いくつかの源泉があり一番人気の「黒湯」というのがあるので、いってみると脱衣所をみるとそこには相当数の人がいそう。のぞいてみると5,6人ほどは入れる浴槽は満員…

高友風呂

お風呂はいくつもあるので、「ひょうたん風呂」というのに入ってみました。こちらは誰もおらず独泉です。なるほど、タール臭というのかちょっと油臭いお風呂。湯温は高めでちょうどよく機械的なものはなにもなく、源泉かけ流し当たり前というかんじ。10分ほど浸かって「黒湯」に戻ると、一席空いた感じになっていたので入りましたが、落ちつかずすぐ出てしまいました。
列車の時間に合わせると30分コースか1時間半コースと思っていたのですが、お化け屋敷探訪みたいになってきて、とてもあと一時間はいる気にならず退散しました。かなりのマニア向け温泉で、一般の人にはお勧めできません。話のいいネタになったかも。

鳴子御殿湯駅

面白いものを見た気分で鳴子御殿湯駅に戻ります。窓口で鳴子温泉行きのきっぷを買ったら150円なのにこんな立派なのが出てきました。

きっぷ

鳴子温泉でも一つお風呂に入ろうとおもいます。あとこの日の宿は夕食なしなので、何か食べねばなりません。
まずは共同浴場の「早稲田桟敷湯」へ。もう一つの共同浴場「滝の湯」は10年以上前に行ったことがあります。確か本当にお風呂に入るだけだったはずなので、より長居できそうなこちらにしました。

早稲田桟敷湯外観

ここも駅から近くて「桟敷湯」だからかなにやら凝った建物です。早稲田大学の学生が戦後まもなく掘り当てたのだそうなのですが、その学生は何学部で何をしに来ていたのでしょうか?

早稲田桟敷湯内部

貴重品および下駄箱に諸々入れて料金660円を払って入ります。公式HPから画像を借りましたが浴室はご覧の通り。

早稲田桟敷湯風呂

浴槽の間にある樋?からお湯が投入されています。想像するに源泉が80℃以上あるので加水をしているのですが、少しでも温泉の比率を上げるため、お湯を冷ます工夫なのでしょうか?
浴槽は二つあって、一方は深さ90cm。同じお湯の入れ方をしても深い方が熱くなるのですね。お湯は無色透明ですが湯の花がたくさんで気持ちのいいお湯でした。熱めのお湯に足だけつけて随分とぼんやりできました。

小花

次の目的地はグルメサイトでも評判がいい「小花」というそば屋。温泉街を散策しながら5分ほどです。一応夕食なのでちょっとリッチに天ざるを注文。

鳴子天ざる

ご夫婦で切り盛りしていて、天ぷら揚げている音が聞こえてくるくらいの小さなお店でしたが、そばも天ぷらも美味しかった!天ぷらは衣まで美味しかったです。好物の椎茸は味が濃い!塩分を気にしてそば湯はあまり使わないのですが、結構飲んでしまった…昼も一ノ関でそばだったわけですが、まいっか…
駅の戻ると予定の時間まであと30分というところ。なかなかに濃い鳴子温泉の4時間半でした。

この日の宿は県境を越えた先の瀬見温泉で、昨年の豪雨で陸羽東線が不通のため代行バスに乗ります。喜至楼という旅館なのですがここもまたインパクト大。長くなりますので今回の投稿はここまでにします。

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