格安航空券で北海道十勝へ:タウシュベツ川橋梁とばんえい競馬

JAL格安航空券で北海道十勝二泊三日の旅の中日はレンタカーで念願のタウシュベツ川橋梁とばんえい競馬に行ってきました。

昨年のGWの家族旅行で北海道に来たのですが、家族皆が好きなマンガ「銀の匙」の舞台である帯広が候補であがっていました。次男が旭山動物園に行きたいといったことで実現しませんでしたが、パパとしては帯広、特にばんえい競馬は一度行きたい。また、NHK-BSの番組「呑み鉄本線日本旅」で六角精児さんが訪れていた近代化遺産のタウシュベツ川橋梁にも憧れていました。
以前は同じ道東でも摩周湖や釧路湿原が好きだったのですが、特にこの二つの場所に行きたかったことが、今回十勝を選んだ主な理由です。

宿を出てまず行くのが三股という土地。ここには廃止された旧国鉄士幌線の終着駅である十勝三股という廃駅跡があります。

十勝三股

実は中学生のとき、冬に来たことがあります。すでに鉄道は休止されていて代行バスで来たのですが、切り尽くされたのか高い木は生えていない雪原の中に廃屋のような駅舎がポツンと建っていて強烈な印象が残っています。
昔は林業で栄えて千人以上の人が住んでいたこの集落も今は国道沿いの何もない開けた草原で、カフェを営む山荘があるだけ。今回も兵どもが夢の跡といった風情をしばらく楽しみます。

次に行くのはひとつ手前の駅「幌加駅」跡。六角さんが動かして喜んでいた転てつ器を同じように操作してみました。

幌加

昔は雑木林の中だったそうですが、いつしか整備されて駅名標も再興されて観光スポットとなっています。土曜日の午前中でしたが10人くらいの観光客がいました。
いよいよ次はタウシュベツ川橋梁です。国道添いの駐車場に車を止めて展望台に向かいます。糠平湖の水位が高い場合は水没してしまうため、「幻の橋」と喧伝されていてガイドブックにもよく出ているので幌加駅跡以上に観光客が多いです。熊鈴を鳴らしながら歩いている人も多く準備の悪いこちらとしては助かるかも。

タウシュベツ川橋梁2

200mほど歩いた展望台から観られるのがこちら。昭和28年から糠平湖の湖底に沈んでいたので、崩壊は進んでいてこの姿を見られるのもあと何年かと言われています。最近は糠平湖の水量は少ないようでみられる期間も長いそう。地元のNPOのツアーなどですぐ近くまで行くこともできるそうですが、ここからの眺めでも充分満足しました。

廃線跡

戻る途中で糠平湖完成後に付け替えられた新線の廃線跡がこちら。妖しい魅力に心惹かれてしばらく立ちすくみます。

アーチ橋

また途中に旧士幌線のアーチ型橋梁の跡がいくつもあります。士幌線が建設された昭和初期には鉄が貴重だったため、コンクリートを積極的に使うためこのようなアーチ橋が多数作られたそう。

鉄道資料館

旧士幌線関連で最後に訪れたのがこちらの上士幌鉄道資料館。宿から近い旧糠平駅跡に建っている町営の資料館です。在りし日の士幌線関連の資料や道具、映像などを楽しみました。

その後はばんえい競馬の帯広競馬場に向かいます。空港と宿との中間地点にあるので往復するのは間抜けていますが、開催日との関係で中日に行かざるを得なくなりました。

馬の資料館

13時頃つきましたが1レース発走は14:30なので、まずは馬の資料館へ。帯広にあるわけですからサラブレッドの展示ではく、十勝と開拓時代に活躍した農耕馬や器具が展示がメインです。

子豚丼

続いて併設されている商業施設「とかちむら」で豚丼のランチ。こちらも念願だったのですが、夜の旅館食にそなえて「子豚丼」700円を選択。タレが絶妙で美味しい。またひとつ念願叶いました。

競馬場

まだ時間が余っていたのですが競馬場に。比較的座り心地のいい椅子に座っていたら一眠りしてしまいました。この日は暑くて30℃以上ありイベントなどのも開催されて喧噪の中でしたがすごく気持ちよかったです。ここで仮眠したおかげで帰りの運転は随分楽でした。

そしていよいよ、ばんえい競馬の発走です。予想の仕方もちんぷんかんぷんでしたが一応単勝馬券を買ってその馬を応援しました。

ばんえいレース

1レースですから下級条件ですが迫力満点。あるいて追いつけるほどと聞いていたのですが思ったよりは速いという印象です。

ばんえいゴール

余力と相談しながら越える障害や、ゴール近くで休憩する駆け引きなど話に聞いていたとおりで皆が歩いてゴール近くまで移動しながら応援する様はなんだかとても楽しかったですね。

この日は念願の場所に行くことができて十二分に満足して宿に戻りました。やはり北海道は奥が深いというか楽しいところと痛感しました。

宿泊した糠平温泉中村屋の記事はこちらをご覧ください。

前日の行程についてはこちらをご覧ください。

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