ワイルドな秘湯姥湯温泉桝形屋に宿泊:夏休み湯治旅令和七年

今年の夏休みも毎年恒例の湯治一人旅に出ています。初日に宿泊した山形米沢市にある姥湯温泉桝形屋について投稿します。

単身赴任生活となってからは夏休みは7月下旬にとるようにしています。一週間の休みに、前週金曜日の午後半休をつかってなんと九泊十日の計画。罰が当たりそう…
そんなわけで初日は以前から泊まりたい思っていた姥湯温泉桝形屋を予約しました。福島と山形の県境にある先日宿泊した滑川温泉のさらに山奥にある日本秘湯の会の会員宿です。
金曜日の午前中は忙しく、仕事を片付けてお昼発車の「やまびこ」に駆け込み福島へ。あまりにバタバタしすぎて宇都宮くらいでようやく旅に出ているという実感がわいてきました。
福島で降りて駅を出ると暑い!明らかに体温以上ありそう。この日の福島は東京よりも暑く39℃くらいあったようです。借りた車はアイドリングストップをカットしてまで、エアコンをつけてくれたようですが車内はサウナのようなまま出発。

レンタカー

この2日間の相棒は、マツダのフレアクロスオーバー。これはスズキのハスラーのOEMで家で乗っている車と同じ。操作に慣れているので、この後かなり助かることになります。
姥湯温泉は国道13号線の福島、山形県境近くから山道を14kmほど行った山奥にあります。その後半10kmほどは離合困難な細い道で運転にはかなり気を遣います。できれば峠駅からの送迎を使いたかったのですが、金曜日に一日休むのは厳しく自分で運転することになりました。

切り返し

細いうえにあまりに急なヘアピンカーブのこの地点。青い標識は曲がりきれない場合の切り返しの指示です。日本全国こんな標識は他にはないのでは?実際に帰路で先行して走る大型の車は曲がりきれませんでした。しかし、借りた車は乗り慣れた軽で余裕。対向車が来たときはハッとしますが、小回りがきくので問題なかったです。

急勾配

そしてその近くの勾配22%の標識。これ以上の勾配の標識はどこかにあるのかな?こちらは排気量660ccの軽では厳しくて、床まで踏んでも15km/hくらいしかでません。本当に登り切れるのか心配になりました。

駐車場

そうしてようやくたどり着いた駐車場は宿の300mほど手前。ここからは一般車は進入禁止です。赤い標識の左上に小さく宿がみえているのですがわかるでしょうか?

吊り橋

結構揺れて少し怖い吊り橋を渡り、

アプローチ

さらに川沿いの急坂を暑い中、息を切らせて登っていくとようやく建物が見え始めます。無事到着してチェックイン。

部屋

通された部屋はこちら7.5畳の和室です。テレビがありBSも映ります。ルーターに近い位置の部屋だったのでwifiは概ね問題なく入りましたが、部屋によっては厳しいというブログの記事を見たことがあります。

館内MAP

こちらが館内MAPで13部屋の山奥の一軒宿です。

お風呂入口

勾配の関係で内湯も露天風呂への出入り口も二階でこの先にあります。

内湯

特に何も書いてなかったので撮影した内湯。こぢんまりしていますが、結構気に入りました。二十四時間入れるので眠れなかった夜中にも入りました。露天はお風呂しかないので頭や体を洗うとしたらこちらでになります。

露天入口

そしてこの先に露天風呂があります。この先は撮影禁止とあるので公式HPをリンクしておきます。赤い岩肌が露出した断崖絶壁の下、ワイルドな眺めのなかお湯を楽しめます。

姥湯温泉 桝形屋 公式HPお風呂のご案内

「山姥の湯」が露天の主な浴槽で、少し小さめの「薬師の湯」もすぐのところにあります。双方に脱衣所がありますが人々は裸で行き交っていました。公式HPでは混浴は一つと書いてあるのですが、同じお湯扱いなのでしょうか?夜は22時まで、翌朝は6時からと書いてありますが、明るくなっていればどうぞとのことでした。
通常は女性専用の「瑠璃の湯」が手前にあります。夜間に2時間、朝に2時間半は混浴と女性専用風呂が入替えになります。「瑠璃の湯」の比して「山姥の湯」のほうがワイルド感が高いので、長めの時間設定で女性にも配慮がされているという印象でした。
源泉は50.2℃、ph2.5の強めの酸性。結構な硫黄臭がします。内湯は完全に無色透明でしたが、露天は薄い青色でキレイにみえました。成分表では無色透明と書いてあるので、浴槽の色と光の加減かな?

夕食メイン

17時半からの早めの夕食は部屋食。米沢牛のしゃぶしゃぶがメインでこんな山奥でも手抜きナシのごちそうです。右上のある鯉の甘露煮も美味しかったのですが、量が多くて食べきれませんでした。

夕食サブ

こちらが後から出てきたお刺身とご飯、吸い物。そのほかに煮物とデザートもあります。

夕食が終わった時間は露天風呂が入れ替わる時間なので「瑠璃の湯」に入りに行きました。その後はのんびりしながら、気が向いたときにお風呂に入りに行く至福の時です。午前中あくせく仕事をしていたことを思うと別世界。このころどうしたことか夜あまり眠れない日々が続いていたのですが、この日もよく眠れず夜中に内湯に入ったり、本を読んだりしていました。

露天朝

逆にありがたいことに5時ころには目が覚めたので朝の露天風呂を独泉できました。夕方とは光の加減が違うのでまた違った景色の中、ごつごつした赤い岩肌を眺めながら、いま大きい地震あったら落ちてこないだろうかなどと考えたりしました。
朝食は7時半。宿の人が「朝食の用意ができました」と知らせてくれます。部屋食だろうと思って、ボンヤリしていたら10分くらいしてからまた呼ばれて広間に用意してあるとのこと。そういえばチェックイン時にそんなこといっていました。

朝食

そんなわけで朝食はこちら。鍋の中は味噌汁。熱々のまま頂けます。鮭、海苔、明太子、納豆とお米の友が多すぎて食べ過ぎてしまいました。
朝食を食べるときに玄関でチェックアウトした人々が集っています。「そろそろ出発します」といっていたので、8時半くらいに峠駅を出る電車への送迎でしょう。それを逃すと昼過ぎになるのでゆっくりできないのは残念かも
今回は頑張って車で来たので10時近くまでゆっくりして宿を後にいました。かえりは下り坂なので楽なものです。駐車場に歩くまでに、9時半からの日帰り入浴を利用する人々5組くらいすれ違いました。あの険しい道を上ってきたはずですがそれだけの価値のある人気温泉ということですね。
充分に堪能したのですが是非再訪したいです。運転が大変なので今度は送迎を使いたいと思っています。紅葉の季節は一人泊NGで冬は雪に閉ざされてしまうので、年内はもう厳しいのかも知れませんがきっとまた来ます。

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