梅雨入り前の休日に尼崎を街歩きに出かけました。近すぎて小さな旅とも言えずただのお出かけですが好日になったと思います。
主たる目的地は尼崎市立歴史博物館ということで出発は阪神尼崎駅です。生駒からでは乗り換えなしで行けて一時間程度しかかかりません。道中に尼崎城がありますが、ピカピカすぎてピンとこないのですが周囲は公園として整備されていて気持ちのいいところでした。正直関心がなかったのですが後で調べたところ市内の空中散歩ができたりするようで案外おもしろそうでした。とはいえ入城料500円というのは高いな…
もう5分ほど歩けば目的地の尼崎市立歴史博物館です。二年前くらいに開館した新しい博物館でどこかの別の博物館でチラシを見つけてぜひ行きたいと思っていたところでした。戦前に竣工した尼崎市立高等女学校の校舎で学校統合で役割を終えた後、博物館として生まれ変わったものです。こちらは入館料は無料でありがたいところ。
建物自体は古いのですが中は綺麗です。展示時代は一般的な市立博物館という印象で尼崎市の古代から現代までの歴史を資料や文化財の展示で解説があります。意外に思ったのは人口で1971年の55万人をピークに最近は横ばいも減少が続いたとのこと。阪神間の工業地帯にあるわけですが、労働集約型の工場が変質してきている影響なのでしょうか?
失礼ながら地味な施設だと思うのですが、入館者はなかなか多くどこの展示室にも複数人いる感じです。ご年配の団体さんが学芸員の方に解説してもらっていて、最もきになる現代の展示は横で聞かせてもらおうと思って待ち構えていたのですが、現代は案外みな関心が薄いのかあっさり終わってしまってややがっかりでした。
現代の展示室で鉄製品の工場で働いているひとのビデオをみたり一時間ほどしっかり見学したあと、ぐるっと一回り散策して駅に戻りました。遠くに行くだけが旅ではないということで、これからも近場で面白い街を探していきたいと思いました。