9月下旬の飛び石連休は月曜日に有休を頂き四連休として岩手の定宿をハシゴしてきました。前半の大沢温泉と松川温泉峡雲荘について投稿します。
シルバーウィークというのがどういう定義かよくわからないのですが、三連休の翌週は火曜日が祝日ということで、月曜日に有休をもらえば四連休となりまとまって湯治を楽しめそうです。このところ、山形や釧路など岩手とは疎遠になっていたので、原点回帰というわけでもないのですが定宿をまわってきました。
金曜日は大沢温泉。他の宿は早めに予約をしていましたが、こちらは二週間くらい前にキャンセルの空き部屋を見つけて予約しました。
ただし、月曜日に有休をもらっているので休みは取れず16時過ぎに早めに会社をごめんなさいして東京駅に向かいます。以前も試したことのあるちょっと強引なプランです。仙台までははやぶさ、そこからやまびこに乗換えて北上へ、そして在来線で花巻まで行き最終の路線バスで花巻に向かいます。
乗り継ぎ時間は北上7分、花巻10分しかないので、最近遅れることが多い東北新幹線がちゃんと走ってくれないと花巻からタクシーになり津田梅子一枚が必要になります。
仙台での乗換えは20分と余裕があるので、色々買い込もうと思っていたらEast-iが止まっていたので一枚パシャリ。なんかいいことありそう。
大沢温泉含む今回の宿は上記noteの記事に詳細がありますのでご覧ください。
この日は発達した秋雨前線で大雨が予想されて、在来線にも遅れが出ていたので気を揉みましたが、無事20時のギリギリの時間にすっかりくらくなった大沢温泉にたどり着きました。
仙台でお弁当を買って食べたので夜に風呂に入って寝るだけでした。あまり書くことがありません…
この日は午前中に大雨で豊沢川が増水したため、低い位置にあるレトロな「薬師の湯」は閉鎖されていました。夜に露天風呂「大沢の湯」から川を見ると雨がやんでから半日は過ぎているのになかなか激しい濁流。
翌朝もかなり水の量は多く、定点観測ポイントからの画像がこちら。
7月末に同じポイントから撮った写真がこちら。だいぶ違います。この頃は雨が降らず上流の豊沢ダムの渇水が問題になっていた時期です。
ちょっと欲張って最後に付け加えた大沢温泉ですが、定宿だけあってやはり落ち着きます。宿泊費も4000円ちょっとなので懐も痛まず、今後もチャンスがあれば表敬訪問のように泊まりたいと思います。
翌朝は送迎バスで花巻に出て、東北本線で盛岡へ
これもまた定番になってしまっているのですが、駅ビル一階の「白龍」でじゃじゃ麺を頂きます。土曜日の12時十分前くらいで覚悟はしていましたが、ご覧のとおりの行列。13時にレンタカーを予約しているだけで、その後もあまりやる気はないので待つことにします。
20分ほど待って席に着きそこから注文して麺を茹でるという次第なので、じゃじゃ麺にありつけたのは12時半くらい。その間も行列は同じ位をキープしているくらいでした。やっぱり人気ありますね。
ニンニクやラー油、お酢などを代わる代わる投入して味の変化を楽しみ最後は席の生卵を溶いて、カウンター越しにお願いすると「ちーたんたん」となって返ってきます。最近は食べ方も習熟して盛岡駅に来るたびに食べに来ています。
この日の宿はこちらも定宿の松川温泉峡雲荘。レンタカーを借りて行くのですが、チェクインには早いのですが、イオンモール盛岡で時間を潰そうと思います。天気予報を確認すると八幡平市の朝晩はかなり冷えて、今後宿泊予定の松川温泉や藤七温泉は高い位置にあるので朝晩は気温一桁まで下がるようなので、防寒インナーを買いました。そもそもちゃんと持って行けばよかったんですけどね。
それにしても地方都市のイオンモールは土地が安いからか平屋や二階建で、やたらと広くなる傾向があるように思います。GUとイオン衣料品売り場とまわったのですが、端から端なので随分歩かされました。そしてスタバーでチャイティーラテなどを飲んでいたらあっという間に一時間以上過ぎていい時間になり宿に向かいます。
続いて泊まるのはこちらも定宿の松川温泉峡雲荘。今回二泊です。いつも自炊部で安い客をしていて申し訳ないので一泊は旅館部にしました。日本秘湯を守る宿の会員宿ですが、スタンプは二食つきでないと捺してもらえないので、今回はひとつだけです。
一泊目の旅館部の部屋はこちら。前回泊まったときにフロントで予約したので、部屋は指定しなかったのですが、別館の一人用の狭めの部屋ではなく本館の八畳間でした。飛び石連休の書き入れ時になんか申し訳ない。
車の運転で疲れていたので一眠りしてボンヤリしていたらもう夕食の時間です。部屋食で時間になると引き戸がノックされて用意してもらえます。お造りの一番上にみえるのはイトウ。淡泊な白身でいつも美味しいと思います。北海道では幻の魚と呼ばれているとの説明だったのですが、本州では幻ではないのか?と意地悪に思ってしまいました。基本山の幸ベースでどれも美味しいのですが、何しろ量が多くて食べるの大変です。あとはもともと好物ではありますが右にあるごま豆腐が美味しかったかな。
食事が終わるとフロントに電話すれば、後片付けしてくれて、布団を敷いてくれます。自炊部での泊まりに慣れているので恐れ入ってしまいます。
その後はテレビをつけて、読書や快調なwifiをつかってパソコンなどをしながら、好きなときにお風呂に入る至福の時間を過ごします。ただし、この日の晩は雨だったので内湯メインです。
翌朝の朝食は広間でご覧の通り。左上のアスパラ、ベーコン、椎茸とチーズの焼物がありがたい。
なお、納豆や海苔などは別のところに用意されて欲しい人だけ取る仕組みになっています。納豆などはダメな人も多いと思うので無駄の少ないいい仕組みと思いました。牛乳/ジュースは一人一本です。
連泊ですが、自炊部に引っ越す必要があるので11時頃荷物をまとめてフロントに預け、車で出かけることにしました。素泊まりで近くに食べるところは皆無なので、何か買わねばなりません。
旧松尾村の中心地柏台周辺にはスーパーがひとつあるくらいなので、ちょっとした食堂がある松尾八幡平ビジターセンターに行きます。まずは椎茸そばでランチ。
そして夕食用に巻寿司を購入。いつだったか山菜おこわのようなものを買っておいしかったので、期待していたのですが残念。前日の豪華旅館食に比べると寂しい限りですが、これが本来の自分が実践してきた旅のスタイルではあります。
その後、八幡平温泉郷で立ち寄り湯などと思っていくつか巡ってみたのですが、その気にならず彷徨うだけで終わってしまいました。
結局13時過ぎには戻ってきました。こちらの自炊部の部屋に案内してもらいます。旅館部は布団は宿の方に敷いてもらえるので勝手なことはできませんが、自炊部は好き勝手していいので、早々に敷いてゴロゴロします。この日は薄曇りなので、露天風呂を含めて白濁の濃い温泉を楽しみました。
写真は撮れませんので宿のHPから画像お借りしています。ここは日帰り入力の際にはスマホをフロントで預かるほど厳密な運用だったりします。紅葉の季節はさぞきれいでしょう。10月中旬くらいとのことですが、勝手知ったる方々で予約は取りづらいそう。
wifiは自炊部の部屋にまでは来ていないので、二階のラウンジまで行って使います。ここにある本や雑誌は松尾鉱山や温泉関係の興味深い本が多くいつも拾い読みするのですが、時間が足りないほどです。このスペースかなりお気に入りで、連泊してずっとここで、読書をして過ごすのもいいかもと思っています。この日も至福の時間を長く過ごし、翌朝は恒例の朝の散歩に参加しました。
前日は雨はあがっていたものの足下悪そうで自重したのですが、この日は晴れで10人以上参加していました。気温は10℃くらいで寒いのですが、予想していたので厚着で出かけました。他の皆さんは登山やアウトドア系の予定のある人が多いのか、皆さんきっちり暖かそうな服装で参加していました。
木々の間にみえる岩手山もキレイ。ガイドさんの相変わらずの広葉樹にかける想いに耳を傾けて気持ちのいい一時間を過ごしました。
翌日の宿は今シーズン最後になるであろう藤七温泉です。その後の行程については追って投稿します。