先日JR西日本の株主優待券を使って広島券、岡山県内を日帰りでぐるっとひとまわりする旅に出ました。主目的地の三次でしたが、もう少し時間が欲しかったところです。
優待目的でJR西日本の株を持っていたのですが、コロナ禍で使う機会もなく有効期限切れを迎えようとしていました。優待は乗車券、特急券が半額になるのでそれなりに遠いところに行きたいところ。以前より行ってみたかった三次を主目的地として、広島岡山の内陸部をぐるっとまわって帰ってくるルートにしました。優待券は一枚しかないので片道切符の範囲を長くするとお得なわけです。
まず新幹線で広島に向かい、ここから芸備線のディーゼルカーに乗換えです。休日の朝の田舎に行く方の列車ですから車内は空いていましたが、すれ違う逆の列車はたくさん人が乗っていました。首尾よく当日は早く起きて出発できたので三次に11時前につき滞在時間を二時間ほどとれます。芸備線が一本後になったらほとんど時間がとれずまともにいきたいところもいけなかったでしょう。三次市内での過程は下記リンクの記事をご覧ください。
三次の後は岡山県の新見にでるのですが、切符はというとこんな感じ。三次で途中下車をする際に「途中下車印」を捺されました。昔はよく捺されたもので周遊券などは下車印だらけになって風格が出ていたものですが自分の切符に捺されるのは何年ぶりでしょう?
三次であまり時間がとれなかったのもこの後の芸備線が超閑散区間になっているためです。一日数本しかなく関西から日帰りでこのルートを実行しようとすれば乗る列車はほぼ一択になります。JR西日本が先日赤字区間の収支を公表しましたが、そのなかでも最悪といえる区間になります。三次を出た列車も地元のまともな客はすぐ降りてしまい、ほとんど鉄道好きの人々だけになったようでした。
しかも、数年前の広島の豪雨災害で大きな被害を受けて1年以上運休していた区間もあります。そのためか徐行区間が多くのノロノロ運転ばかりで必要と時間がかかる印象。窓や車体に周りに茂った木の葉っぱが当たる音がしたりでなんとも心許ない状況です。以前は広島から松江、米子に向かうルートとして急行なども走っていたようですが、これではとてもバスに太刀打ちできないのでしょう。中国山地の山間で人家も少なく輸送手段としての使命は明らかに終わっていると思うのですができれば廃線にはならないで欲しいと思います。
三次から新見に行くためには必ず備後落合駅で乗換える必要があります。この駅は松江方面に抜ける木次線の乗換駅なのですが、周囲には何もなくひっそりとした趣のある駅です。16分の待ち時間でしたが赤字ローカル鉄道の象徴のようでいろいろ考えてしまいました。こちらも一つ記事を書いたので下記リンクからご覧ください。
備後落合から新見までもごついカメラをもつ「乗り鉄?」の人々を乗せて山深い鉄路をのんびり走ります。コロナ禍で殊更危機が叫ばれる赤字ローカル線の影響か10人程度は乗っていたでしょうか。あとで調べたことですが「18きっぷ」の有効期間内だともっとたくさん乗っているそう。ただしあまりそういう時期には乗りたくないとも思います。
新見に近くなると地域の人々も乗ってきてやや賑やかになり16時頃到着しました。日帰りでできるだけ早く家には帰りたいので30分後の特急に乗って帰ることにします。三次ほど見所はないのですが新見もぶらりと歩いてみたかったところです。しかし岡山から頻繁に特急が出ているので再訪する機会もありそう。
今回の旅は株主優待の有効活用に固執してしまってあまり内容のいいものではなかったですが、コロナ禍も落ち着いてきたのでまた積極的に旅に出たいところです。先日またJR西日本の株主優待券が贈られてきました。今度は山口くらいまで行きたいところですが、今度はもっと時間を上手に使うべきか?でも無駄があってもいいんじゃないかなんて気持ちもあり結論はでないですね。とにかくやはり旅に出るの楽しいということで…