JR西日本の企画きっぷ「サイコロきっぷ」で今回は呉が当選しました。最初に訪問した入船山記念館について投稿します。
呉にいくとすればまず大和ミュージアムに行くつもりだったのですが、もう一つどこか面白そうなところを物色して見つけたところです。旧呉鎮守府司令長官官舎を主に郷土資料館などもあるいかにも面白そうなところで実際面白かったです。
呉駅をでて徒歩10分ちょっとくらいのところにあります。その通り道にも旧下士官兵集会所や旧海軍病院など趣深いところもあり楽しく歩いて入り口に到着です。
ここからさらに丘を登りまず券売所があるのですがその二階に郷土館があり、旧呉鎮守府司令長官官舎と長官関連の展示があります。ここまでの通り道にもたくさんあったのが映画「この世界の片隅で」で登場した建物や場所の解説。この映画みましたがあまりに悲しすぎてつらい印象ばかりが残っています。
さらに奥に行くとメインの展示物である旧呉鎮守府司令長官官舎。敗戦後は英連邦軍の司令長官の官舎となったため壁が白く塗られたり大幅に改造されたとのこと。日本政府に返還後「入船山記念館」として開館したそうです。
表向きは洋館なのですが、官舎として人々が暮らす部分は畳敷きの和式でまさに和洋折衷。洋館部分の食堂では戦前のフルコースの食事の展示なども興味深かったです。
平成の時代に解体修理が行われたのですが、戦後白塗りされた塗装の下から「金唐紙」が発見されて、壁や天井は戦前のように復元されたそう。金唐紙は国会議事堂や鹿鳴館でも使われていた中世ヨーロッパで壁紙や工芸品をルーツに和紙を素材にした貴重なものとのことです。パッと見てもとても華やかで司令長官官舎ともなればこのくらいでないとと思わされます。
さらに奥には歴史民俗資料館もあり「鎮守府と呉」という企画展が開催されてこれも面白かったです。明治初期までは小さな湊町に過ぎなかった呉に鎮守府が開設されて大きな海軍の街として発展していく様が展示されています。産業大博覧会などはたいそう賑やかに開催された写真などが印象に残りました。
JAFの割引があり観覧料200円でしたが見所多くてお値段をはるかに超えて堪能できたかも。解説シートなども充実していて帰りに新幹線のなかで復習できました。以前家族で来たときなどはとても寄ることはできないところなので、これてよかったなーなどと思っていました。