単身赴任で東京に来てからの週末一泊二日第二弾は福島県の郡山を中心に街巡りです。須賀川までの行程を投稿します。
18きっぷの適用期間にはいり関西に帰宅しない週末、一泊二日で鈍行でどこか行こうと考えていました。まずはずっと行きたいと思っていた須賀川にある円谷幸吉メモリアルホールと決定。宿泊場所は郡山としました。
早起きして前回味を占めてしまったグリーン車で宇都宮まで行きます。ホリデー料金800円というのはお得で、お作法もよくわかったので今回はSUICAで購入しました。かなり早い時間だったのであまり混雑もなく殊更快適です。
12月の夜明けは遅く荒川を渡る橋では朝焼けがキレイ。空いているというのは下りの話で、すれ違う上り列車は立っている人もたくさんでグリーン車も混雑しているよう。土曜日の朝からお疲れ様です。
宇都宮、黒磯、新白河と乗換えて須賀川に行きます。18きっぷの使える期間は結構混雑して乗換え時にダッシュする人もいるとの情報もあったり、現に関西では新快速の乗り換えで普通列車が満員になっていたのをみていたりもして警戒していました。しかし12月中はそうでもないのか余裕があり、座るくらいなら問題なしでした。
須賀川での目的地は歩くと20分くらいなのですが、土曜日には5本くらいしかないバスが5分の接続でくることになっていました。全く土地勘のないところなのでハラハラしましたが無事乗れて体力温存。この日もたくさん歩く予定なのでこれは助かります。
こちらが円谷幸吉メモリアルアリーナ。新しくて立派な施設です。バスケットボールの試合をしているのかダムダムと音がしていました。
目的の円谷幸吉メモリアルホールはアリーナの一角にあるのですが、こちらもよく管理されたキレイな施設です。
昭和39年の東京オリンピックマラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉。その後、期待されながらも怪我の影響で活躍できず27歳で自殺してしまった人です。残された遺書が有名で、川端康成や三島由紀夫が絶賛していたとういものです。
須賀川出身で遺族が記念館を運営していたのですが、今は市が受け継いでこのような立派な施設となっています。毎年メモリアルマラソンなども行われています。
展示は獲得した銅メダルをはじめ、ライバルで親友だった次のメキシコシティオリンピックの銀メダリスト君原健二さんとの交遊録など興味深かったです。君原さんは90歳を超えて存命でまだ毎年墓参は欠かさず2021年のオリンピックの聖火リレーで須賀川を走ったとのこと。すごいですね。
遺書は実物が展示されているかとおもっていましたが残念ながら写真のみ。そりゃそうか…とはいえやっぱり見てもう一度読んで泣いてしまいました。この日の目的はここにきて泣くことと思っていたのでそれでよかったです。
ずっときたかった須賀川ですが、いつも上を通り越して花巻や仙台にいってしまっていたのでようやくこれて泣けて本当によかったです。帰りはバスはないので駅まで20分ほど歩きました。途中で寄ったお蕎麦屋さんで天ぷら蕎麦を頂きました。いかにも手打ちの麺が美味しかったです。
須賀川市は円谷英二の出身地でもあり、あちこちにウルトラマンや怪獣のオブジェがあります。円谷という性はここが多いのでしょうね。面白そうな施設も他にあったのですが、今回は足がないこともあり、そのほかは断念。これたらまた来たいと思います。