太平洋炭礦炭鉱展示館と根釧台地を彷徨う:釧路格安一人旅二泊三日

AIR DOの格安航空券で行く釧路二泊三日の後半を投稿します。念願の太平洋炭礦炭鉱展示館に訪問しました。今回の一人旅の主目的で今となっては日本で唯一の生きた炭鉱があります。

コスパが高く好印象のホテルパークウェイを後にして、川湯温泉駅から釧網本線で釧路に向かいます。

川湯温泉駅

金曜昼過ぎの往路は混んでいていびっくりしましたが、土曜日朝の復路はまあまあ空いていて窓際に座れました。

線路

森の中をまっすぐに伸びる線路。この後はまた湿原の眺めを楽しめます。前日の車窓の復習のようですが特にこの区間は湿原の眺めがよくて何度でも乗りたい線区です。
釧路からレンタカーを借りて太平洋炭礦炭鉱展示館に向かいます。釧路市立博物館の少し先で前日は歩いて釧路駅まで戻ったのでかなり疲れましたが車ならあっという間です。

炭鉱外観

展示館の外観はこんな感じ。これだけ見ると小規模のようですが、坑道は地中奥のほうに伸びていくので展示物も地下の奥のほうにあります。

炭鉱解説

入口の貼り紙をみると、展示館自体は無人化していて、入場の手続きなどは後ろ200mほどにある建物までとのこと。不親切な感はありますが往復しました。開館間もない時間でしたがすでに二組入場しているよう。

炭鉱階上

こちらが入館した階の展示で、釧路の炭鉱の歴史や一般的な炭鉱についての展示があります。入り口には6トンの大炭塊が黒光りしてお出迎えしてくれます。

炭鉱階下

そして地下に潜っていくと炭鉱で働いていた機械の展示があります。よくある人形のジオラマはここにはなかったですが、日本最後の生きた炭鉱ですから、そんな見せかけのものはいらないのか?ぐるりと一回りしましたが思ったほど奥までは展示はなくて少し残念。
30分くらいで見終わってしまって物足りないですが、展示館周辺では釧路コールマインのまだ稼働している施設があり、廃墟ばかり見てきた身としてはなんとなくうれしい気持ちになります。

主目的は達成したわけですが、この時点で11時前。宿は釧路市内なので、この日の行程は悩みました。釧路湿原や摩周湖など前日の宿方面に戻るのも馬鹿馬鹿しいし、家族で来たとしても行かないであろう、根室方面に向かおうと思います。

道の駅外観

お目当ては厚岸でおいしいものを食べることと霧多布湿原です。そんなわけで東に車を走らせて道の駅「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」に行きます。

生牡蠣

厚岸といえばカキ。海水温の低い厚岸は貝毒が発生しづらく年間いつでも生ガキを食べられるそう。まずは生ガキとおもっていたら入ってすぐにオイスターカフェなる店があり早速一皿三個入り1000円を頂きます。大好物をいただき、いきなり満足度大です。

エビカツ

その後軽めの海鮮丼くらいをたべたかったのですが、レストランももう大混雑で程よいメニューもなかったので1階のカフェに戻り「でっかい海老カツサンド」600円を頂きました。これもエビがしっかり感じられて美味しい。腹具合にもちょうどいい量でこちらも満足です。
その後、頑張って根室ぐらいまで走ってしまおうかと思ったのですが、それは自重して霧多布湿原の琵琶瀬展望台に向かいます。

海事外観

ところが走ってすぐのところに何やら面白そうなところが…ちょっと行き過ぎて戻ると厚岸町海事記念館という施設で無料だし時間もあるので見学しようと思います。

海事内部

海と街の人々との密接な関わりを展示する施設とのことで規模は小さいですが、10分ほど見学して特に厚岸での漁業の歴史などは面白かったです。さらに30分ちょっと車を走らせて霧多布湿原の琵琶瀬展望台に到着。もう20年以上前のことですが、車で北海道を一蹴した際に立ち寄ったことがあります。北側に湿原の景色、南側に海の広がり、これは釧路湿原の展望台以上と感動した覚えがあります。

琵琶瀬展望台

ところが、この日は天気は良かったのに、ここだけキリが濃くてご覧の有様…何も見えません。風も強くて9月上旬というのに寒いくらいで、ほうほうの体で車に戻りました。

琵琶瀬ポスター

少し先にあったビジターセンターにあったポスターがこちら。晴れていればこんな雄大な景色が見られたのに残念無念。

この時点で午後二時前。もったいない気もしますが、もう釧路市内に戻ろうと思います。たくらみはもう一度勝手丼をたべること。普通に走れば間に合うはずです。国道44号線を中心に80kmほどひた走り、また和商市場に戻ってきました。
市場に入って少し行くと、前日とは別のお店から「お兄さん勝手丼どう!?」と声をかけられます。ご飯100gを買ってまたその店の近くに行くと「あーきたきた、あらかわいいご飯」とのこと。一人でうろうろしているとマークされるようです。

勝手丼

折角なのでその店で具は購入してご覧の通りのミニ海鮮丼の出来上がり。トレイに乗った具の手前の切り身はシシャモで刺身でもなかなか美味しいと思ったのですが、あとで調べると高級すしネタとして扱われるそう。ウニはムラサキウニだったので昨日のバフンウニと比べるともう一つだったか。とはいえ、二回も勝手丼を頂いて釧路サイコーという思いです。

ホテル外観

この日は釧路駅北側にあるラスティングホテルに宿泊。

ホテル風呂

無難な感じのビジネスホテルでしたが、大浴場にご覧のような露天風呂まであるのがありがたい。ちなみに露天風呂は男湯のみで、女湯は4人程度の広さだそうで、ビジネスホテルにありがちな男優位の設定でした。

朝食

ぐっすり眠れて、翌朝は10時のフライトで東京に戻ります。そのまえに少しでもどこかにということで、開始直後6:30に朝食を頂いてチェックアウトします。バイキングの朝食はほどほどにこんな感じ。
まずは小一時間車を走らせて鶴居村の鶴見台へ向かいます。朝早いのに車が意外に多かったのですが、ゴルフ場の看板のある角で皆曲がっていききます。北海道の道はよく整備されて走りやすいのですが、前の車が急減速して何かと思ったらその先をシカが横切っていました。動物注意の標識がタンチョウだったり何かと面白い。

鶴見台

到着した鶴見台での首尾は悪く、どこにも見当たりません。この時期は湿原内奥深くにいるらしく、雪の季節のほうがよく見られるとのこと。

木道

その後、温根内木道を少し歩いたりしましたが、あまり時間もなく空港へ向かいます。宿を早く出て頑張った割には成果はなかったです。

釧路空港

あとはもう釧路空港からAirdoで羽田に向かうのみ。安い朝の便にしたわけですが、お値段的には東北と変らないのに、釧路で48時間しか滞在しないのはやはりもったいないと思ってしまいます。
とはいえやはり道東はいいです。次は3泊くらいしてずっとレンタカーを借りて効率的に周りたいと思います。摩周湖や湿原もたっぷり眺めたいし、東の端の納沙布岬まで足を延ばせたらなどと妄想しています。

ここまでの行程については上記リンクからご覧ください。

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