平成29年6月に有休を使って訪問した大津市歴史博物館について投稿します。
大津市役所の近くから少し坂を上がったところに位置しています。諸々の市の施設があるなかの立派な建物でした。常設展は一般320円でしたがJAFの会員証を持っていたので団体料金の250円で入れました。窓口では中学生が実習?で来ていて受付業務の実際を学んでいるようで微笑ましかったです。こちらが入り口近くの外観です。
一階の入り口は堅田の街の展示からでした。琵琶湖の水運で栄えたとのことですが大津より先に展示するほどなのかと訝しがってしまいましたが何か意図があるのか?そこから比叡山、大津の展示になります。大津は算盤の発祥地だそうで名産品にもなっているとのこと。これは知りませんでした。
二階に上がるといきなり壬申の乱などの古代に戻ったので戸惑いましたが一階はテーマ展示だったのですね。あまり頑張ると後でバテるので近世くらいまでは流したのですが、やはり近現代の展示には見入ってしまいました。東海道本線が全通するまでは長浜から大津までは連絡船が運航していて栄えていたこと、開通後は琵琶湖の観光が盛んになったことなど興味深かったです。
そして「大津事件」ニコライ二世の肖像がありましたがトホホな人ですよね。このときの血染めのハンカチは有名ですがこれもこの博物館が所蔵しているそうです。ちなみに犯人を取り押さえたのは人力車の二人の車夫なのだそうで、ロシアから勲章やら報奨金やらをもらったそう。後で調べたことですがこの二人のその後は一方は堅実だったものの一方はメタメタ(気になる人はWikipedeia:大津事件でどうぞ)。
平日だけにさすがに他に観覧者は一組いたかどうかという程度。順路は二階と一階を逆にしたほうがスムーズかなーという印象を受けましたが、展示自体はなかなか充実していてよかったです。今後の企画展では面白そうなものもありますがさすがに再訪はしないかな…
二階の常設展の出口の先は展望ロビーになっていてご覧の眺めです。この日は天気も良かったのでなかなかの景色でした。