平成29年夏の一人旅の五日目を投稿します。この日は今回の一人旅最大の目的を果たさねばなりません。昨年お昼のピークを遅く外したつもりでいって品切れの貼り紙で絶望した黒石の「すずのや」で名物つゆ焼きそばを食べることです。
お店は11時からなのですが何があるかもわからないので酸ヶ湯温泉を8時過ぎに出て黒石に向かいます。昨年、絶望した後の他のつゆ焼きそばの店を探して彷徨していたのですが、黒石は散策すると楽しそうな街なので早めに行って街歩きを楽しもうと思いました。
市役所に車を止めて(観光客も止めていいらしい)まずは古い街並みを残る地区などをお散歩しました。
こちらが「こみせ」要するにアーケードです。冬は雪の厳しいところなので貴重なもの。公共のものでなく個人の軒先を大きくした形で奉仕精神の表れか?
火の見やぐらと消防署です。この中の消防車はナンバープレート「青8」なる一桁の年代物。まだ現役です。昔子供たちの読んで聞かせた「しょうぼうじどうしゃじぷた」を彷彿とさせます。
やはりこういう街を歩くのは楽しいですね。黒石の駅まで行ったところで小休止ですが、まだ9時半でさすがに酸ヶ湯温泉を出るのは早すぎたか。あまり歩きすぎてクタクタになってもまずいので一計案じました。駅から3つ先の「田んぼアート」なる駅まで往復するとちょうど開店時間くらいになりそうです。この駅にはその名の通り「田んぼアート」を見ることができ、道の駅などもあるので時間がつぶせそうです。
そんなわけで初めて乗りました。弘南鉄道。なんかやたらと揺れて大丈夫かという感じ。
結局一番近くにある田んぼアートがみられる塔?に登ることにしました。300円ですが、田舎館村に寄付する気になれば安いものです。案外に混んでいてエレベーター二回分待ちました。
こちらがメインの田んぼアート。塔を降りてくるときにつくり方などの解説がありましたが、田んぼだけに全部稲でできています。赤い実の付く稲なんてあるのね。年々出来が良くなっているようで関係者の努力に頭が下がります。応援したいですね。
こちらが二年前の作品で「風と共に去りぬ」これが一番出来が良かったような。
田んぼだけでなく石のアートもあります。
こちらがプリンセスダイアナ
こちらが石原裕次郎。
なかなかおもしろかったですが、そもそも景色が良くて八甲田のほうを眺めるだけでなかなかのいい気分でした。
降りるとバッチリ帰りの電車の時間です。田んぼの真っただ中の不思議なこの駅から黒石に戻ります。
気が急いていていよいよ本題の「すずのや」まで早歩き。到着したのは開店10分前。待っていようと思ったら店主さんがちょっと早いけどどうぞとのこと。
そしていただきました。一年越しのすずのやのつゆ焼きそば。以前一回ほかの店で食べたことはあるのですが、断然美味しい。ちょっとあっさりめのウスターソースのつゆに麺、ネギ、豚肉などの具材が絶妙に絡みます。家か会社の近くにあったら通ってしまいそう。できたら来年も来たいです。
この時点でまだ昼だったので、弘前まで足を延ばしました。すでにだいぶ頑張っていたので、あまり何もするつもりはありません。ただし先日放送された「ブラタモリ」で触れていた弘前城天守閣の曳屋の状況だけ見にいきました。
これじゃなんだかわからないですね。石垣工事の様子です。そもそも石垣を補修が必要なため天守閣をうごかしたとのこと。これ以上近くに行くと有料になるので、ここら辺の説明を読み遠目で様子をみただけで満足して帰ってしまいました。
このあと近くに図書館があったのでそこでゆっくりしました。旅先の図書館は郷土資料などが豊富で重宝します。かなり長居しました。その後宿泊先の青荷温泉に行きましたが、かなり充実した一日だったと思います。