先日有休を使って訪問した三木氏の歴史資料館と金物資料館について投稿します。
共に三木城址の一角にあり先に金物資料館にいきました。平日の午前に来る入館者はそう多くないのか、入口に誰もいないので困っていると館員さんが飛んできて手続きを教えてくれました。危なく土足で入るところでした。コロナ対策で連絡先を記入のうえ手を消毒してスリッパに履き替えて入館します。
金物資料館とありますが、三木は金物の中でものこぎり、鉋、ノミといった大工道具が有名で館内で所狭しと展示されています。ヤカンとかタライとかはありません。
興味を引いたのはたたら製鉄の展示。材料となる砂鉄の出産地やそこから鉄ができるまでの流れを学ぶことができました。玉鋼がいかに貴重なものかと力説されていたのが印象に残っています。
正直、鉋をはじめとする大工道具について真剣に考えたことはなく、鉋の一枚刃から二枚刃の進化や木材加工に対する良し悪しなどなかなか面白く展示に見入りました。この知識が将来役に立つとも思いませんが…なにか記念のお土産になるようなものがあればよかったのですが、鉋を買っていっても使うことはないでしょうし手ごろなものがなかったのは残念。
館員さんに次ぎはどこに行くのかと聞かれて歴史資料館というと、あの茶色い建物と教えていただきました。歩いて数分の近いところにあります。こちらもまたコロナ対策で同様の手続きのうえ入館します。
日本各地にある歴史資料館と同様、発掘された土器石器からの展示になりますが、やはり三木合戦の展示が多くを占めています。少し疲れたタイミングだったので若い落語家が出演している10数分の解説のビデオを最初から最後までみながら休憩できました。
三木城は織田信長の毛利攻めの際に秀吉に攻められた激戦地で兵糧攻めで数千人が飢え死にした経緯だけでなく、その後秀吉の措置で土地の免税がされたことが江戸時代まで継続されて産業が発展したとのこと。
近現代の展示では10数年前に廃止された三木鉄道の展示が良かったです。神戸電鉄だけでなく旧国鉄三木線、のちに第三セクターの三木鉄道に引き継がれた地元の足であったとのことです。
金物資料館は当然ですが、歴史資料館もはっきりしたテーマがあり面白かったです。三木は交通の要衝で産業も発達していたので資料館になるだけのものが沢山あるといういことなのでしょう。