小坂鉱山事務所と郷土館

平成26年夏の一人旅後半で再訪した小坂鉱山事務所と
小坂町郷土館について投稿します。

秋田県小坂町は有数の小坂鉱山のため大いに栄え、
各種近代建築が観光資源として残っている町です。

現存する最古の木造芝居小屋「康楽館」や
廃止となった小坂鉄道の設備を利用した「小坂鉄道レールパーク」などもありますが、
現代史への関心から今回の二つの施設を再訪しました。

小坂鉱山事務所

鉱山事務所

外観はこういうところです。これが明治38年(1905年)竣工ということです。
完成したときに観た人々はさぞかしビックリしたことでしょう。

館内は鉱山と町の歴史を中心に展示があります。
このかなりの山奥の街に最盛期には明治大正期に3万人もの人口があり、
先日の投稿した松尾鉱山と同様に文化施設や電気水道といったインフラも整っていたそうです。

展示物の中では鉱山初期の開発を支えたドイツ人技術者クルト・ネットーが興味深いです。
この人は技師としてだけでなく画才まであり小坂の街の水彩画も展示されています。
明治初期のお雇い外国人というと高給をむさぼり暗躍した人も多いと聞きますが、
この人のような日本を愛して本当に貢献してくれた人のことはよく記憶しておくべきと思います。

ポスター

企画展示の古い映画のポスター展で独特の絵柄を楽しみました。
その他モダン衣装の試着などもありますが、建物だけでも一見の価値ありで
鉱山マニアでなくても楽しめるところだと思います。

郷土館

こちらは小坂町の歴史や
やはり鉱山についても展示の中心になっています。
その他町の十和田湖や町の自然など一般的な資料館の内容になっています。

前回来たときは小坂ではここだけだったのですごく面白かった覚えがあるのですが、
今回は鉱山事務所に行った後に寄ったのですこし印象が薄くなってしまいました。

友子

今回よく観たのがまえから不思議だった「友子」のことです。
写真は友子で保存されていた出産免状です。
鉱山における労働組合のようなものかと思っていたのですが、
江戸時代くらいから自然発生した親分子分等よりディープな関係を形成していた組織のようです。

旧小坂駅

屋外展示で旧小坂駅があります。
前来た時は車両も置いてあったように思うのですが今回はありません。

日本有数の鉱山資源のある秋田県の中でももっとも資料が豊富な小坂町は
また企画展などあったら訪れてみたいです。

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