先日の姫路に小旅行に行った際に訪問した姫路文学館について投稿します。ついでのつもりでしたがかなり楽しめました。
ここは北館、南館と二棟あります。開館が9時ということで合わせて行ったのですが、有料の展示のある北館は10時からとのこと。ショックを受けましたが、朝食がまだだったので南館のカフェでモーニングをいただくことにしました。ベーコンエッグのホットサンドでしたが、出来立てで美味しかったです。施設の訪問者だけでなく地元のおばさんらしき人たちも来ていて、日曜とはいえ朝から賑やかでした。
南館には司馬遼太郎記念室やギャラリーがあり無料なので、10時までの時間は足りないくらいでした。司馬遼太郎記念室は「播磨灘物語」を中心に展示されていたのですが、司馬遼太郎自身はあまり姫路とはかかわりがないと思うのでちょっとこじつけっぽいという印象。ま、気にしません。
また、ギャラリーの文学者の震災体験の展示も興味深いものでした。
10時過ぎになり有料の北館に向かいます。入館するとすぐのところには姫路の歴史の展示がありちょっと趣旨違いの気もしますが、鎌倉時代くらいからの姫路城と周囲の推移など非常に面白い展示もありました。
奥には文学館らしく「ことばの森」展示室なるものがあります。引用すると「播磨ゆかりの文人たちの残した印象的な言葉や、その人生と出会う空間」とのこと。色々な言葉をスクリーンに浮かべて選ぶと関連する文人たちの印象的な文章が出てくる仕組みですごく工夫されている展示でした。この後のスケジュールを気にして長居は自重しましたが残念な気持ちになりました。
さらに中二階に和辻哲郎のコーナーがありました。これは事前に調べていて期待していた展示です。和辻哲郎といえば「古寺巡礼」ですよね。戦前くらいに奈良に観光に来るひとはみんなこれに影響されていたとか。逆にそれしか印象になかったので知りたかったところです。倫理学…難しそうですねぇ。今度本読んでみようかな。
県立博物館に行く前にちょっと寄ってみようかと思っただけなのですが、思った以上に楽しいところでした。気軽に行けるところであればまた行きたいくらいです。文学系の資料館はハズレ無しと思っているのですが、自分だけかもしれません…