先日の日曜日に危機的状況にある赤字ローカル線の越美北線に乗って旧和泉村(現福井県大野市)にいきました。
実は父母は大野市出身で、子供の頃に何回か来たことがあります。多分30年以上の時間が流れての訪問だったのですが、懐かしいという感情はわかずに少し寂しい思いがしました。
越美北線終点の九頭竜湖まで行く列車は一日4本しかなく、余裕を持とうとすると朝イチのサンダーバードに乗らねばなりません。京都6:59発に間に合わせるには電車のみでは無理で新祝園まで車で行って近鉄に乗りました。日曜日の朝なので自由席でも大丈夫だろうとの見込みでしたが幸い窓際に座れて福井まで一時間半。越美北線は30分以上の待ち時間でしたが18きっぷの有効期間内ということでそれらしき人が随分早い段階から並んでいました。
子供の頃に何回も乗った越美北線ですが四半世紀もたってしまうと見覚えのある景色は極めて断片的。それでも「小和清水」「計石」といった特徴のある駅名標をみるだけでジーンとしてしまいます。越前大野の駅も随分キレイになっていましたが、早めにまた来なければいけません。今回はスルーして終着の九頭竜湖へ。一時間半ののんびりした時間はノスタルジックなものでした。
九頭竜湖では約4時間の滞在時間があります。和泉郷土資料館と笛資料館という明確な目的地もありますがまずは腹ごしらえ。駅に併設の道の駅の食堂でお蕎麦を頂きます。舞茸が名産とは知らなかったのですが、おすすめの舞茸蕎麦を注文。美味しかった!
その後に訪れた和泉郷土資料館と笛資料館については上のリンクをご覧ください。
ゆっくり見学したつもりですが、まだ二時間近く時間が残っています。近くを流れる九頭竜川の流れを眺めていたり近くをウロウロして過ごしました。道の駅にあるファミリーマートにはイートインコーナーが広くとられていて、コーヒーを飲みながら本など読んでいれば暇することはありません。
山間の終着駅の佇まい。とても趣があると思うのですがいかがでしょう?ローカル線もたくさん廃止されてしまってこのような駅も数少なくなっているのですが、こんな場所でボンヤリするのはなんとも贅沢に思います。
名残惜しくまた越美北線で福井に戻りサンダーバードに乗って生駒に戻ります。余裕を持たせたスケジュールで自身にゆかりのある旧和泉村に身を置いた時間は貴重なものでした。今度は大野市内を目的地として同じような行程をとりたいと考えていますが、より関わり合いの大きい大野市内ですからもっと時間をとってもいいかなと考えています。