気になるけどいつも通過するだけの街があります。敦賀はまさにそんなところだったのですが日帰りで行きました。期待以上のいい街でした。
この日は長男のサッカー合宿があり集合は7時です。そのあとすぐ行けば敦賀で数時間過ごしても夕方には戻ってこれそうです。祝園の駅前に一日300円の駐車場があるのを知っていたのでまずそこに直行しました。少しがっかりなことに土日は500円とのこと。気を取り直して近鉄で京都に向かいます。
京都からは新快速電車。この日は桜が8分咲きくらいで気温も暖かく絶好の行楽日和で車内は満席でした。リュックを背負った中高年の人が多く、近くのグループは察するに18きっぷで金沢までいくとのこと。少し行けば席も空くと思ったのですが結局補助席のようなところで一時間半我慢することになります。終点敦賀では乗り継ぎの福井行に人々は殺到していましたが、敦賀で降りる人は少ないようでした。
観光案内所で自転車を借ります。4時間までで500円というのはちょっとお高めか。
敦賀駅は隣に交流施設ができていて記憶の中の駅からは豹変していました。観光にもずいぶん力を入れているようで駅前のロータリーなどもきれいになっていました。
まずは10分ほど自転車に乗って「人道の港 敦賀ムゼウム」に行きます。明治の末期から敦賀からウラジオストクへの航路は日本とヨーロッパを結ぶメインルートの一部を担っており、苦難のうえ敦賀に上陸したポーランド孤児やナチスを逃れたユダヤ人難民について展示されています。有名な杉原千畝の発行した「命のビザ」の複製など興味深かったですね。
その後は赤レンガ倉庫というところにある海鮮系食堂「生け簀の甲羅」で早めの昼食の予定だったのですが11時過ぎについたにもかかわらずすでに満席…15分ほど待って案内されましたが、座る場所もなくて疲れました。これは大誤算です。
食べたのは一日十食限定の「まかない丼」880円也。お刺身をぶつ切りにして醤油に漬けこんだ漁師飯とのことでこれはおいしかったです。それにもまして美味しかったのが味噌汁。魚系たくさんの出汁が出ていてこれだけでも充分おススメです。なおこの赤レンガ倉庫では港のジオラマなる展示があり、子供だましの鉄道模型だろうと思って400円を出し惜しみしたのですが、後で調べると復元地図を参考に往時のまちなみを再現したとのことでちょっと後悔です。
この後、資料館二つを巡ったのですが長くなるので後編にまわします。