平成24年夏の一人旅のメモです。
初日といっても夜行列車に乗るまでに大阪府下をうろうろしていました。
この年の夏もに嫁の帰省にあわせて
自由時間を頂けたので東北に行ってきました。
困ったことに前日に嫁の実家に送る衣類などを宅配便で出すときに
家の玄関のまえで転び膝をけがしました。
少し深い傷で、後々温泉に入るときに難儀することになります。
スタートは大阪発20時38分の寝台特急「日本海」です。
しかし午前中に新大阪駅発の「さくら」で九州に行く
嫁子供を見送らなければならないので半日間が抜けてしまっています。
大阪駅から家までは1時間かかります。
往復するのも無駄なのでコインロッカーに荷物を預けて
時間をつぶすことにしました。
ところが8/10の大阪駅近辺は恐ろしく混雑していてコインロッカーを探すだけで
小一時間徒労を強いられることになります。
まず門真にある松下幸之助歴史館に行ってきました。
創業時の製品である電球用ソケットや自転車用ランプなど
大正時代から昭和初期の庶民の生活が垣間見えて非常に面白かったです。
特に、「ナショナル電気こたつ」(今で言うと電気あんかくらいかな?)
という製品のポスターが気にいりました。
電球のソケットを電源としてコードを伸ばして、
熱くなる部分を布団の中に入れる代物で、
少女が電球のソケットに接続している絵のポスターでした。
このころはいわゆる「コンセント」はなかったのでしょうか。
いかにも危なそうですが「二重安全装置 温度調節自在」なる
記述もノスタルジックです。
前後のスケジュールが厳しく髪を切る時間がなく、
どうしても床屋とお風呂に入りたかったので、
電車で10分程度の距離にある吹田市内のスーパー銭湯に行きいました。
マンガ読み放題の休憩コーナーがあり、
うまく体力を温存して時間を使うことができたのは幸いです。
駅の近くでスパゲティの夕食をとり、ようやく「日本海」に乗車です。
車掌のアナウンスでチケットは完売で寝台の変更はできない旨、
繰り返しアナウンスされていました。
寝台列車では眠れないことが多々あるので、
乗車までの「眠気マネジメント」が重要です。
翌日から車を長距離運転する必要もあることが多いのでなおさらです。
この日も相応に疲れてよく眠れるようスケジュールしていたのですが、
どういうわけかあまり眠れませんでした。
金沢までは確実に起きていて、
富山や直江津あたりは覚えていないので少しは寝たのでしょうが、
羽越本線内も眠れず暗い夜の日本海を眺めていた覚えがあります。